月刊誌『婦人之友』には、自由学園の教職員が執筆する「自由学園だより」が毎号掲載されています。
7月号では、『自然豊かな遊び場』と題して、幼児生活団幼稚園の子どもたちが学園内の散策に出かけた様子について園長の栗原美枝子が書いています。
多くの方にお読みいただきたく、ご紹介いたします。
自然豊かな遊び場
幼児生活団幼稚園の子どもたちと、学園内の散策に出かけました。
学園内は、子どもたちにとってワクワクする宝物がいっぱい詰まっています。
整地された道ではない、木が生い茂っている中を、枝が目に入らないように背を丸くして、木につかまりながら、危ない枝や石があることを後ろの子に伝えながら歩いていきます。
茂った木の下はとても涼しいことに気づき、上を向くと木の間から日差しがまっすぐ入り込み、いつも見ている空とは違うことを発見します。
湿った地面を触るとひんやりしていて「冷蔵庫みたい」。ここでは日の当たる場所では見ないような虫もたくさん見つけます。植物の匂いに気づく子どももいます。「なんか不思議な匂いだね」。自分たちの身体(目・耳・鼻・手・足)をすべて働かせて、様々な感触を感じていきます。
少し歩いて行くと急な崖を見つけました。下りようか、やめようか。一生懸命考えて自分で進む道を決めます。
人工的に整えられた環境だけではなく、自然あふれた場所ですごし、自分たちの肌で感じること。ここでは友だちとの関わりも広がり、夢中になって遊びに入り込める場所になります。
幼児生活団部長 栗原美枝子
*現在発売中の『婦人之友』8月号「自由学園だより」では「おとなの学び場」オンラインセミナーについて掲載しています。
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