コペンハーゲンにあるニールス・ボーア研究所の「Novo Nordisk Foundation Quantum Computing Programme」において教育を担当しているビャーケ・隆史・ロイレ・クリステンセンさんが来校され、初等部3年生、中等部1・2年生に特別授業をしてくださいました。
ビャーケさんは、お母様が卒業生で、ご自身も子供の頃に初等部に在籍していました。
今回、中等部1・2年生を対象に、現代の光ファイバー通信の仕組みや脆弱性、そして将来の量子通信について、実験や対話を交えながら特別授業を行いました。
量子通信は、将来実用化が期待されている極めて高い安全性を持つ通信技術です。日本とデンマークの両国で研究開発が進められており、現在の生徒たちが社会で活躍する時代には身近な技術になっているかもしれません。
授業では、「民主的な社会では、みんなの通信がもっと安全になることは良いことだ」といった問いについて、生徒たちが自分の考えを出し合いました。多くの生徒は当初、「通信が安全になることには良い面しかない」と考えていました。しかし議論を進める中で、その安全性が犯罪組織やテロリスト、虐待資料の流通などにも利用され得ることに気づき、科学技術が社会にもたらす影響について多面的に考える機会となりました。
また、初等部3年生には蛍光をテーマにした授業を行いました。身近な食用油に可視光や紫外線を当てる実験を通して、光の吸収と放出の現象を観察しました。子どもたちは科学的な探究活動を楽しみながら、観察力や考察力を育む貴重な体験をすることができました。
ビャーケさんは授業を通し、
「科学は、社会のさまざまな課題や問題と深く結びついています。生徒の皆さんに、科学は単に知識を学ぶだけではなく、自分の考えを持ち、社会のあり方について議論する学びでもあることを感じてもらえたら嬉しいです。ぜひまた自由学園に戻って来たいと思っています。」と話してくださいました。
最先端の研究をされている方から直接授業を受ける貴重な機会となりました。



















