今週の一冊『デモクラシーのいろは』/図書館 お知らせ・近況 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

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図書館 お知らせ・近況

今週の一冊『デモクラシーのいろは』

2026年2月24日

2026年2月16
『デモクラシーのいろは』森絵都著 角川書店 2025年

民主主義って何でしょう? それがテーマの小説『デモクラシーのいろは』(森絵都著 角川書店2025)を読みました。戦後直後の日本が舞台、GHQが日本に民主主義を根付かせるために、ある実験をします。旧華族の婦人が住む邸宅に若い女性4人を下宿させ、日系二世の男性リュウ・サクラギが教師役となって民主主義を教えるのです。女性4名は様々な出自を持ち、年齢は20歳前後。男爵家出身の美央子、静岡の農家出身の孝子、横浜の仕立て屋出身の吉乃、青森出身のヤエ。毎日日本家屋の一室を教室にして、サクラギは講義をしますが一向に生徒たちはのってきません。それはいろいろな理由によるのですが・・・。それでも半年間と決まっている期間の中で、お互いのことを知り合い、喧嘩もしながら友情が芽生えていきます。ヤエは特に謎の多い女性で、気の強そうな言動から周りと摩擦を生むことが多いのですが、強情を張るその裏には複雑な事情もありました。戦争が奪ったものが何であったのかが赤裸々に書かれるので、読みごたえがあります。半年間、時にぶつかり合い、時に助け合った女性たちが導き出した「あなたにとって民主主義とは?」の問への答えは、ちょっとジンとくる内容です。そして、読み手にとっても民主主義とは何か、を自問させる力をもった小説です。

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