今週の一冊『AI脳クライシス』/図書館 お知らせ・近況 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

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今週の一冊『AI脳クライシス』

2026年8月17日

2026年7月27
『AI脳クライシス』酒井邦嘉・編著 羽生善治/ピーター・バラカン/千住 博/柳田邦男・著 集英社インターナショナル

連日新聞紙面をにぎわせているのはAIです。特に軍事や防衛に関わるということで、国家戦略の側面から語られていることが多いのですが、このAI、特に生成AIについて、言語脳科学者がモノ申している本です。

将棋の羽生善治、ブロードキャスターのピーター・バラカン、日本画家の千住博、ノンフィクション作家の柳田邦男。それぞれと著者の酒井との対談では、そもそも人の思考や能力は未知数の部分が多い、ということが語られます。「シンギュラリティ―」というのは、AIがヒトの能力を超えるという文脈で使われますが、人の能力自体がすべて明らかにされていない時点でそれを言えるというのはどういうことなのだろうと、私自身いつも疑問に思っていたので、やはりそうか、と思う内容が多かったです。

AIを使わないと世界の潮流に乗り遅れる、という焦りは多くの報道からひしひしと感じますが、だからといって小学校からAIを教育現場に入れては本末転倒。自分の頭で考える、思考する、ということを放棄する方向へ教育が進めば、確かに人間がAIに支配されるようになるかもしれません。AIの手下に成り下がるのか、それとも道具として賢く使うのか。著者は生成AIについて、そもそも生成などしていない、ただの合成でしかない(既存の情報から確立で順番を決めて表出させているだけ)、だから正確には「合成AI」と呼ぶべきだ、と主張しています。何かの元があってそれを合成しただけの内容を、私たちがどう扱うのか。夏、本書を読んで、自分の頭でじっくり考えてみませんか。(菅)

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