報告会紹介:世界と日本の文化ゼミ/研究・実習 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

報告会紹介:世界と日本の文化ゼミ/研究・実習 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

研究・実習

報告会紹介:世界と日本の文化ゼミ

2017年3月3日

3月4日(土)の卒業研究報告会で,世界と日本の文化ゼミは次のような発表を行います.午後3時20分頃からおおよそ40分程度です.

発表題目:喪失から考える時間軸
― 宮沢賢治と古事記を例に ―
メンバー:近藤 紫織
指導教員:渡辺 憲司先生・ 室永 優子先生・奈良 忠寿先生

本研究は,発表者自身の感じてきた時間の流れが「経験」を「自覚」することによる「喪失と獲得」であると仮説を立てることに端を発する.「喪失」という「経験」が我々に何をもたらすのか。自身の感覚を裏付けるべく,より具体的な「宮沢賢治」と「古事記」,この2つの物語に照準を当てる.人生の物語と神話における構造論的喪失の位置付けから仮説を立証していく(予稿集より引用).

発表題目:映画『MILK』から考えるホモフォビア
― アメリカにおける同性愛差別 ―
メンバー:二井 梓緒
指導教員:木村 秀雄先生・奈良 忠寿先生

本研究はアメリカの映画『MILK』(2008 年公開ガス・ヴァン・サント監督)を題材に,ジェンダー論,セクシュアリティー論,映画論,メディア論の観点から,アメリカの同性愛差別について考える(予稿集より引用).

発表題目:人間の攻撃行動,暴力に対する一考察
メンバー:村上 のどか
指導教員:木村 秀雄先生・奈良 忠寿先生

本研究では,人間の攻撃行動および暴力が本能によるものなのか,個人の嗜好によるものなのか,社会的に規定できる可能性について,考察を試みる.動物行動学を切り口に攻撃の意味合いを探り,次に攻撃性を個人の問題と捉えて話を展開する.さらに集団の平穏と攻撃行動の関わりについて触れて,社会に属する全ての人々が必要以上に傷つけられることなく生きていく可能性,解決法を念頭に置き,結論を述べる(予稿集より引用).

以上で,5日間にわたって紹介してきた,報告会での各ゼミによる発表内容紹介は終わりです.

自由学園最高学部は,開学以来50年間以上の長きに亘って,卒業研究報告会を開催することで,研究成果を社会に発信し続けてきました.

卒業研究報告会1973

1973年の卒業研究報告会の様子

いよいよ明日が研究報告会です.どなたでもどの時間帯でも来場可能です.ご関心のある方はぜひいらしてください.皆様のお越しをお待ちしております.

ecalic033_002 最高学部4年課程卒業研究報告会のお知らせ

文:遠藤敏喜(学部教員)
写真提供:自由学園資料室

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