今年も私たち、自由学園最高学部1・2年生 生活経営研究実習 資源・エネルギーグループは、正門前にクリスマスイルミネーションを設置しました。イルミネーションの形や設営方法を一から考え、これまでに学んできた技術や知識を応用し制作しました。

正門から見て中央のものは、「花火」です。中心から8本の竹を展開し、放物線を描くようにしならせることで、打ち上げ花火を表現していますが、『シンデレラ』にでてくるカボチャの馬車のようにも見えます。
「花火」の前には、クリスマスリースを飾りました。このリースは、農芸グループに依頼して製作していただいたものです。ハツユキカズラやセンニチコウなど、学園の植物で作られていて、クリスマスらしさをだすために、ヒイラギもたくさん使ったとのこと。また、芯の部分に稲の藁を使ったのは今年のものならではだそうです。自転車のホイールを土台としているので結構大きく、落ち着いた雰囲気ながらも見ごたえがあるでしょう。


【クリスマスリースの材料:稲藁、ワタ、センニチコウ、唐辛子、ナンテン、バラの実、ヒノキ、松ぼっくり、ダスティーミラー、サルスベリの実、ヒイラギ、ハツユキカズラ】
私たちがイルミネーションを設営することには、ただ飾り付けるだけではなく、いくつかの意義があります。
例えば、非常時にすぐ電源を確保できるような技術習得。防水加工なども行い、安全を第一に考え、行いました。
他には、学園内のものを利用・再利用すること。今回だと、制作に使用した竹や枝はすべて学園のものを使っています。また、「花火」設置のために学園内に放置されていた台車を使いました。私たちは、無駄になっていたものを活用することで、少しでも学園にひいては社会に貢献できればと考えています。


制作したイルミネーションは、朝4:00~6:30頃と16:00~11:30頃に点灯しています。ぜひご覧ください。
文:二宮 新(最高学部2年 生活経営研究実習 資源・エネルギーグループ)、写真: 生活経営研究実習 資源・エネルギーグループ