【気象観測室】校内を流れる立野川でオオカワヂシャの防除作業/研究・実習 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

【気象観測室】校内を流れる立野川でオオカワヂシャの防除作業/研究・実習 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

研究・実習

【気象観測室】校内を流れる立野川でオオカワヂシャの防除作業

2023年12月21日

12月21日、校内を流れる立野川の自然河岸区間において、環境省の生態系被害防止外来種リストでは緊急対策外来種、かつ特定外来生物(最も重いグレード)に指定されている「オオカワヂシャ」の防除作業を行いました。オオカワヂシャは、以前から立野川はじめ周辺河川で見られていますが、校内を流れる区間においては、萌芽したばかりの初期段階での防除作業により、繁殖・拡大を効率的に抑え込めることを実証して来ました。
例年は、春先(3月頃)に姿が見られるようになりますが、2023年は11月中旬頃と大きくずれ込みました。2023年は降水量(湧水)の減少により、2月下旬から6月上旬まで異例ともいえる長期間にわたり立野川が涸れ川状態となっていたことに起因するのではないかと考えられます。涸れ川状態の河道では一時陸生の草本が卓越し、その後、流水が回復すると草丈の長い湿性の草本が卓越しましたが、秋になりそれらが一斉に枯れたため、オオカワヂシャが萌芽してきたものとみられます。

ここ数年の防除作業の効果か、以前ほどの拡がりはなく、30分程度で作業を終えることができました。それでもあっという間にバケツ3倍分になりました。今後も監視を続けていく予定です。

 

 

今回取り除いたオオカワヂシャ

 

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(2022/5/8)【研究】校内立野川に繁茂する外来種の早期・選択的防除の試み

 

文・写真:吉川 慎平(最高学部教員・環境文化創造センター長)

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