学部教員が日本水環境学会年会でポスター発表しました/研究・実習 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

学部教員が日本水環境学会年会でポスター発表しました/研究・実習 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

研究・実習

学部教員が日本水環境学会年会でポスター発表しました

2024年3月10日

2024年3月6日(水)から8日(金)に福岡県福岡市に位置する九州大学伊都キャンパスで開催された第58回日本水環境学会年会で、学部教員の吉川が研究グループを代表してポスター発表しました。発表題目は「河川水中の溶存イオン濃度が低値を示す矢作川流域における追跡調査」です。

 

日本水環境学会年会開場にて

 

発表の様子

 

今回は河川水中の溶存イオン濃度が全国的に見ても低値を示す矢作川(愛知・岐阜・長野の3県に跨る一級水系)について、2017-18年にかけて実施した、流域全体176地点に及ぶ大規模水質調査から5年が経過したことを受け、2022-23年に大同大学と共同でフィールドサイエンスゼミの学生も参加し実施した追跡調査の結果を示しました。流域の山間部を中心に急速に進行している人口減少の実態も併せて示し、こうした人間活動の縮小が中長期的に河川水質を変化させる可能性があること、その点でこうした流域全体を対象としたモニタリング調査を継続させていく必要性についても言及しました。

 

発表で用いたポスター

 

会期中の8日に開催されたエクスカーション(現地見学会)に参加し、博多湾のアイランドシティで福岡市が造成中の「はばたき公園」のビオトープ、福岡地区水道企業団が運営する日本最大級の海水淡水化施設「まみずピア」等を見学させていただきました。
また、昭和の名水百選に選定されている「不老水」をはじめ、福岡市周辺の水環境・水循環についての調査も行うことができ、大変有意義な機会となりました。

 

「はばたき公園」のビオトープ

 

まみずピアの施設

 

文・写真:吉川慎平(最高学部教員・環境文化創造センター長)

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