9月24日(水)、2年生のクラスの時間で、9月27日(土)に予定されている最高学部の「飯能・名栗フィールド活動」の事前レクチャーを実施しました。
今回は4年生でフィールドサイエンスゼミ所属の伊藤碧菜さんから「名栗は植林地だけじゃない!という話」と題し、名栗地域での研究活動の進捗について講義をしてもらう時間をもちました。伊藤さんは、より良い地域コミュニティの在り方を卒業研究のテーマとしており、下名栗地区の古民家(元店舗兼住居)を、誰もが集うことができるコミュニティスペースとして整備している「デクノボー」に、最高学部卒業生の松島耕太さんの紹介で度々訪問し、地域の方々との交流を通じ学びを深めているところです。

講義の中では、松島さんが最高学部での卒業研究で名栗地域をテーマにしたことがきっかけで、その後も継続的に地域に関わっておられること、伊藤さん自身が1・2年次の飯能・名栗フィールド活動で名栗地域を知り、3年次のゼミでの「デクノボー」の見学を通じて、松島さんをはじめとした方々の活動に参加したいと思ったこと、実際に各種イベントに参加し、地域の方々と交流しての気づきなどについて熱く語ってくれました。また2年生の中で「関心がある人がいれば、一緒に参加しましょう」という呼びかけもありました。

このように、1・2年生全員が参加する飯能・名栗フィールド活動の経験を基に、3・4年次の研究活動へと発展していくことは本プログラムが期待することの一つでもあります。その他にも、名栗植林地の活用をテーマとした卒業研究も現在進行中です。こうした学園と地域との長い歴史的なつながりの上に立脚した最高学部の研究成果にも注目していただければと思います。
文・写真:吉川 慎平(最高学部教員・環境文化創造センター長)