飛騨・高山地方での集中講義「自然誌野外学外実習」/学生生活・学外活動 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

飛騨・高山地方での集中講義「自然誌野外学外実習」/学生生活・学外活動 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

学生生活・学外活動

飛騨・高山地方での集中講義「自然誌野外学外実習」

2007年7月23日

自然誌野外学外実習3~4年生対象の集中講義、「自然誌野外学外実習」が、大塚ちかこ先生のご指導のもと、7月10日~13日の日程で、岐阜県高山市周辺で行われた。実習には、3~4年生合わせて14名が参加し、「国立乗鞍青少年交流の家」を拠点に、4日間林野の自然を観察して周った。


初日はJR高山駅に集合し、高山短期大学内の「飛騨自然博物館」を見学させていただいた。2日目は、乗鞍岳山麓に位置する「五色ヶ原の森」を約6時間かけて散策した。この森は、自然のままの原生林を守るため、全国では珍しく、入山料とガイドの同行がなければ立ち入ることができない。そのため、登山道沿いにも多種多様な植物が残されており、間近に生態を観察することができた。美しい滝や岩場なども見ることができた。
3日目は、御岳山麓をバスで周り、初日に見学した「飛騨自然博物館」の元学芸員で、飛騨の自然を紹介した書籍や写真集も出されている、小野木三郎先生に同行していただいた。小野木先生は、10年程前に自由学園の御岳山登山の事前勉強会の講師として南沢に来られたこともあり、今回のガイドを快くお引き受けくださった。シラカバの原生林や、シラベ・トウヒ・コメツガなどの亜高山性の樹種が見られる自然林ではバスを降り、各所1時間程度散策した。最終日は、標高1500mに位置する「青少年交流の家」周辺を散策した。その後再びJR高山駅に戻り解散した。
4日間、天気はほとんどが雨天であったが、飛騨・高山の豊かな森林を間近に観察することができた。今回、地元のガイドの方や、小野木先生から直接お話を伺えたことは、参加した学生にとって大きな学びであった。この実習を支えてくださった多くの方に感謝したい。
  自然誌野外学外実習   自然誌野外学外実習
   五色ヶ原の森での実習の様子
  自然誌野外学外実習   自然誌野外学外実習
   (左)小野木先生を囲んで集合写真 (右)夜の研修授業の様子

文・写真:吉川慎平(学部3年)

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