暖かい陽気に恵まれた2007年11月16日(金)の午後、最高学部自然誌・環境グループ(学園特別実習)は、学園内で恒例の秋の自然観察会を開きました。紅葉の盛りには少し早いのですが、寒くなるにつれ、草木が徐々に色を深めていくのを興味深く見られる時期でした。
(左)食堂で集まり (右)グループに分かれて説明
今回は57名のお客様に6グループにわかれていただき、1年生と2年生とで組になってご一緒に観察しました。内1つはゆっくりまわるグループとしました。1・2年生だけでご案内するので、大変緊張して用意し勉強しました。当日は、ホトトギス、キチジョウソウ、ノコンギク、サザンカなどが開花していました。
グループに分かれて見学
(左)ケヤキ坂ヘ (中)学部棟の前で (右)カツラの香りを楽しむ
学生による説明
春・夏の様子や既に咲き終わった植物の開花時などを記録写真の中からお見せするなど、工夫してご説明しました。学部食堂には、1年生が植物のスケッチと共に実際の植物を様々な視点から展示し、見ていただきました。
(左)ノイバラ (右)セキヤノアキチョウジ
(左)リンドウ (右)水面のケヤキの落葉
ご来会くださった方から、「植物の実などをあらためて手にとってさわることができて、新しい感激だった」「秋の植物の様子が良くわかった」などのお声をいただきました。この他にも、地域の方をはじめとする、ご参加いただいた皆様からは、励ましの言葉を多くいただき大変感謝しています。観察後、学部食堂でご参加いただいた方の中からお話を伺いました。
食堂の展示
私達2年生は2006年4月からこのグループで活動を始め、私達にとって観察会は今回で4度目でした。1年生の春には、上級生がご案内するグループの後ろを歩き、頼まれたことしかできませんでした。しかし、2年生になり、会の準備から任されるようになり、自分の言葉でご案内できるようになりました。このような体験は滅多にできないことで、実践的な良い学びとなりました。
地域の方々とのこのような交流の機会を通して、日常の植物の記録、手入れなどにおいて、私達がしていることを客観的にみることができるようになりました。考えて行うことが自分のためにも、そして学校のためにも繋がるのだということを感じています。
2008年春の自然観察会は5月2日を予定しています。今回を励みとし、1年生が新入生とつくる会がさらに良いものとなるように、しっかりと引き継いでいきたいです。
文:安藤枝里子(学部2年) 写真:自然誌・環境グループ