考古学グループ 野焼きの実験/学生生活・学外活動 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

考古学グループ 野焼きの実験/学生生活・学外活動 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

学生生活・学外活動

考古学グループ 野焼きの実験

2007年12月22日

考古学グループ 野焼きの実験学園特別実習考古学グループ(4年課程2年生)による野焼きの実験が、指導者2名と共に12月16日(日)に最高学部学部棟前の空き地にて行われた。この実験の目的は、学園内または学園周辺の土で縄文土器を焼き上げることが可能か調べる点にある。
今回の実験に際し考古学グループは、事前に全4箇所(学部棟裏、男子部体操館裏、立野川、落合川)からそれぞれの土を採取し、実物の縄文土器をモデルにして土器の製作に取り組んだ。


当日は午前9時40分に燃料(薪や枝)に点火し、周りに土器を置くことで土器を徐々に乾燥させていった。燃料が一旦灰になり「おき」ができたら、土器を中央に移動させその周りで火をドーナッツ状に焚いてさらに熱した。最後は土器の上から枝をかぶせ、それを燃やすことによって土器を直接焼き、枝が全て灰になった時点で土器を取り出した(このような方法をとった理由は、土器を直接火に当てると急激に土器の温度が上昇し、それによって破損する恐れがあるためだ)。その後、火の後始末と片付け等をして、午後4時20分に解散した。
今回の実験で採取した土の中には縄文土器の製作にあまり適していないと思われる物もあり、製作には大変苦労したが、最終的に14個の縄文土器を焼き上げることができた。
今回の実験を通じ、少しでも縄文人の心に触れられたこと、また完全とは言えないまでも、縄文土器を形作ることができたのを嬉しく感じる。今回の実験で得た成果をもとに、来年3月に行われる「学園特別実習報告会」において良い報告をしたいと考えている。
実験を手伝って下さった教職員の方々、学生の人たちに感謝致します。
注:今回の実験は、学術的な研究を目的として例外的に認められたものであり、事前に学校責任者並びに消防署に許可を頂いた上で実験を行った。

文:山本虎太郎(学部2年) 写真:遠藤敏喜(学部教師)

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