半世紀後にも生かされた美術の勉強―「54年前の柳窪を中心とした茅葺きの民家写生展」3月22日まで―/学生生活・学外活動 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

半世紀後にも生かされた美術の勉強―「54年前の柳窪を中心とした茅葺きの民家写生展」3月22日まで―/学生生活・学外活動 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

学生生活・学外活動

半世紀後にも生かされた美術の勉強―「54年前の柳窪を中心とした茅葺きの民家写生展」3月22日まで―

2009年3月19日

半世紀後にも生かされた美術の勉強東久留米市中央図書館2階ホール展示ケースでは、「54年前の柳窪を中心とした茅葺きの民家写生展」を行っている。展示作品は、自由学園女子部33回生が最高学部2年生であった昭和30年(1955年)に柳窪地区、旧前沢地区の茅葺き民家を写生したものである。この展示の紹介が3月17日火曜日の読売新聞多摩版に掲載された。


半世紀後にも生かされた美術の勉強 半世紀後にも生かされた美術の勉強
  ▲展示会場の様子
展示開催中の3月15日午後、東久留米市中央図書館視聴覚ホールにて「柳窪活動・調査報告会」が行われた。この報告会では「柳窪の土に根ざした暮らし?「伝統」文化の融合と担い手?」と題して、柳窪地区の畑作の農事暦の中の祭りを中心とした伝統文化について渡辺武俊さん(自由学園最高学部卒、琉球大学大学院在学)が報告された。この報告は、2004年から最高学部が協力している東久留米市柳窪地区の環境保全活動への参加から発展した最高学部卒業研究がもとになっている。
つぎに、日本女子大学住居学部の鈴木賢次教授と大学4年生の宍倉麻矢さん等が行った、柳窪地区の土蔵実測調査とその景観に関する研究発表があった。鈴木賢次教授は講演の中でも、展示中の茅葺き民家写生作品に触れ、現状の家屋と写真などで今昔の対比などをして、当時の家屋の様子を伝える資料として大変貴重である、と話された。
半世紀後にも生かされた美術の勉強 半世紀後にも生かされた美術の勉強
  ▲会場の様子、発表される渡辺さん  ▲活動報告をされる佐藤雄二氏
当時、美術の勉強として描いた作品は、卒業時にも返却せず、「今後も図書館で保管します」という話があった、と卒業生はふり返る。半世紀のときを経て、当時の美術教育を知る機会となったばかりでなく、地域を知る、貴重な資料となったことは大変うれしい、と報告会に参加された卒業生は話された。
この展示は3月22日(日)まで。(17日、20日は図書館休館)入場無料。
展示に関するご意見、ご感想がございましたら、自由学園資料室までご連絡下さい。

文・写真:大塚ちか子(学部) 越前屋香菜(資料室)

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