4年課程卒業研究と2年課程卒業勉強の進捗を聞きあう/学生生活・学外活動 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

4年課程卒業研究と2年課程卒業勉強の進捗を聞きあう/学生生活・学外活動 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

学生生活・学外活動

4年課程卒業研究と2年課程卒業勉強の進捗を聞きあう

2014年10月1日

9月30日火曜日、記念講堂と学部棟3階の2会場にて、4年課程卒業研究と2年課程卒業勉強の中間報告会を行いました。7月の報告会に続いて2回目の中間報告でした。

今回の報告会は普段とは趣向を変えて、ゼミナールを超えたグループでの報告とパネルディスカッション(2年課程を除く)を行いました。2会場、午前・午後に分けて行う予定だったので、学年を共通テーマで4グループに分割し、そのグループごとに報告の仕方、運営までを準備しました。また、各グループすべての研究の報告の終了後に、報告者同士によるパネルディスカッションを行いました。

4年課程卒業研究と2年課程卒業勉強の進捗を聞きあう

2年課程の報告と質疑応答

以下、配布した予稿集からグループ報告とパネルディスカッションの狙いを紹介します。

「ゼミを越えたグループ報告」
自由学園における生活即教育の毎日が、私たち学生が取り扱うそれぞれの研究テーマを形成しました。そしてその生活は、今までこの学年で共有してきたものです。一人ひとりの研究テーマがこうして報告会で発表されるまでには、互いに支えあい、協力してきた友人の影響が少なからず存在しています。そのため、共有した時間の先に生まれたテーマは少しずつ重なる点を持っています。今回の報告会はその重なる点を繋げ、報告をゼミナール単位ではなく研究単位でグループに分けました。重なる点を持つ研究同士を組み合わせ、より発展したリベラル・アーツへ挑戦します。

「パネルディスカッション」
グループ内でそれぞれの研究の報告(15〜20分程度)が終了し次第、パネルディスカッションに移ります。パネルディスカッションは、報告者同士による聞き手の皆さまへの公開ディスカッションです。手法はグループごとで異なりますが、全グループこのディスカッションを報告の最後に行い、お互い(報告者と報告者,報告者と聞き手)の研究への理解と関心を高めます。

4年課程卒業研究と2年課程卒業勉強の進捗を聞きあう

パネルディスカッションの様子

実際当日は、グループによって内容はもちろん、ディスカッション形態も四者四様でした。記念講堂の報告グループ2組では、グループ内司会者が話題を引き、報告者が互いに指名しあい意見を述べる、パワーポイントを使い聞き手を巻き込むなど工夫が見られました。結果としては、パネルディスカッションよりもシンポジウム形態に近かったかもしれません。しかしこのゼミ混合のグループによるディスカッションは、ご来場下さった方々、先生方、そして学生からも「とてもよかった」「面白かった」との声も多く、「今回は時間が短かく、もっと見たかった」「ゼミを越えて意見交換する報告形態も姿勢も評価する」とのご意見もいただきました。このかたちの報告会は初めての試みで、普段4年はゼミ単位で行動するため、準備は慣れないところもあり苦労もしましたが、よい報告会を築くことができたかと思います。

今後卒業研究・勉強報告会をどのように運営していくべきか、今回の報告会はとても示唆の多きものになりました。この経験を踏まえ学生一同、12月の第3回中間報告会、その後の論文執筆に邁進してまいります。

なお、4年課程卒業研究の報告グループは以下の通りでした。

記念講堂
午前:地域との連携
ライフスタイル+環境と経済+自然の理解と創造ゼミ
午後:人の生き方
ライフスタイル+人間形成と教育+数理モデルとインターフェイス+世界と日本の文化ゼミ

3F中教室
午前:スポーツと感性
数理モデルとインターフェイス+人間形成と教育ゼミ
午後:還元から循環
世界と日本の文化+数理モデルとインターフェイス+自然の理解と創造ゼミ

文:二井彬緒(学部4年)
写真:遠藤敏喜(学部教師)

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