那須農場和綿栽培用畑の土壌分析についてオンラインミーテングを行う/学生生活・学外活動 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

那須農場和綿栽培用畑の土壌分析についてオンラインミーテングを行う/学生生活・学外活動 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

学生生活・学外活動

那須農場和綿栽培用畑の土壌分析についてオンラインミーテングを行う

2022年7月30日

7月21日(木) 17:30~18:30に、土壌中の炭素量の検査をお願いしていた(株)クレアテラの方に、オンラインで結果報告と地質の解説を、最高学部自主研究「RO農法への挑戦」グループのメンバーに向けてしていただいた。

<検査対象について>

今回お願いをしたのは、今年度からスタートした最高学部自主研究「RO農法への挑戦」グループが那須農場で和綿栽培をしている10m×10mの畑2区画の畑の土壌についての検査で、6月26日の那須農場での活動の際に採取した土についての検査をしていただいた。

炭素量の測定に使ったサンプル(それぞれの区画の深さ0~10、10~20、20~30センチごとのサンプル)

 

仮比重(土壌の密度)測定に使ったサンプル(同上)

 

<結果報告と地質の解説>

はじめに那須農場がどういった地質であったかの報告をしていただき、他の土地などとの比較をしながらさらに詳しく教えていただいた。
那須農場の地質は、もともと炭素量が多い厚層アロフェン質黒ボク土という地質で、とても良い地質に位置している。検査の結果から厚さ30㎝中の炭素含有重量は、A区画では134.0[トン/ヘクタール]、B区画では88.5[トン/ヘクタール]であった。
この結果から、該当の畑にはすでに多くの炭素量が含まれていることがわかるので、この先数年間不耕起栽培を続けても炭素量の上昇を確認することは難しいのではないかとのことだった。炭素量をすでに多く含んでいることから、元々有機肥料を多く撒いていたのではないかということや、二つの畑のうち炭素量の低い方の畑では変化が見られるのではないかというアドバイスもいただいた。しかしこれらのデータは土地の炭素量の蓄積の変化を調べるためのものであって、実際に植物や作物を育てるのであれば、このままでも問題ないということであった。
これら得られたデータから、私たちは那須農場をはじめ、学園の畑も含め、今後どう活用していくかをメンバーで考えていきたい。また、今回の調査で外から目に見えること以外の新たな視点で土壌の状態について触れることができた。これから今回調査した畑以外にも同じ調査を行い比較をしてみたいと思っている。

 

炭素量調査の詳しいレポートはこちら

 

文:丸原歩(最高学部1年)・鈴木康平(環境文化創造センター次長・最高学部特任教授)
写真:最高学部1年

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