学部1年生の飯能・名栗フィールド活動を学部3年生TAがサポート/学生生活・学外活動 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

学部1年生の飯能・名栗フィールド活動を学部3年生TAがサポート/学生生活・学外活動 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

学生生活・学外活動

学部1年生の飯能・名栗フィールド活動を学部3年生TAがサポート

2023年5月14日

4月29日(土)、最高学部1年生が飯能・名栗フィールド活動を行い、最高学部3年1名と、環境文化創造センターから教員2名がサポートを行いました。

この学部1年全員が参加する飯能・名栗フィールド活動は、昨年より始まりました。コロナ禍までは男子学生は男子部生の時に、名栗植林地での活動を行っていましたが、現在は名栗に行ったことがない学生が大多数になっています。まずは、自由学園のさまざまなフィールドの中で長年男子部が植林活動をしてきた名栗植林地を訪れて、どのような場所かを知ってもらい、そこでの新たな活動の可能性を見出してもらえたらと考えています。

当日は正丸駅に集合し、植林地の入口に当たる正丸峠まで歩いて上り、その後植林地に入るためにヘルメットを着用し、2~3人ずつの小グループに分かれて2021年2月に整備された森林作業道を歩いて林内を散策しました。途中、気象観測機器を設置した箇所では、TAとして参加した学部3年の宮代雅章さん(水文・気象観測室、領域横断研究フィールドサイエンスゼミ)から機器の説明と設置目的についての解説がありました。雨量計は気象庁検定を受けたものであること、観測データが最新の装置により送信可能であることなどの説明がありました。また、作業道には計5カ所にクイズが設定されており、グループ毎に回答するようになっていました。この作問にも宮代さんが関わっています。

 

ハイカーで賑わう最寄の正丸駅

 

名栗植林地の概要について3年生の解説を聞く1年生

 

林内散策の後、正丸峠にある奥村茶屋で用意していただいた昼食をとり、旧名栗村にある名栗すこやか村の所有する古民家に移動しました。名栗すこやか村の代表である柏木正之さんは、名栗村最後の村長であり卒業生でもあります。手入れの行き届いた古民家をゆっくり見学させていただき、改めて宮代さんから植林地の歴史、名栗の課題などの解説がありました。水文・気象観測室の活動や個人のテーマを持って名栗植林地をフィールドとして活用している学生が下級生の活動のサポートを行うことで、自らの学びの振り返りにもなり、学部1年生にとっては上級生がどのような研究・活動を行っているのかを直接知ることができる機会ともなりました。

学部1年生からは「初めて名栗に足を運び、学園からほど近い場所に学園が管理している森があるのに今まで行ったことが無かったのはもったいなかったと感じた」「カモシカやイノシシ、ニホンジカが生息している自然豊かな場所が近くにあることに驚いた」「 名栗での活動には長い歴史があり、今でも環境の調査が行われていることや、動物の足跡などが印象に残った」などの感想がありました。なお、学部1年生には環境・文化創造センターが発行している自由学園キャンパスカードの名栗植林地と新名栗フィールドの2枚を配布しました。

 

植林地訪問の記念に「自由学園キャンパスカード」を受け取る

 

名栗すこやか村の古民家で1日を振り返る

 

さらに、ゴールデンウイーク明けの学部1年の組の時間にて、それぞれのグループの回答を示しながら、クイズの正解の解説などを宮代さんと参加した教員から行う時間を持ちました。

 

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文:小田 幸子(最高学部教員・環境文化創造センター次長)・写真:吉川 慎平(最高学部教員・環境文化創造センター長)

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