1月17日(土)「みんなの日」/「みんなの日」の様子 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

1月17日(土)「みんなの日」/「みんなの日」の様子 - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

「みんなの日」の様子

1月17日(土)「みんなの日」

2026年3月2日

1月17日(土)は、緑ヶ丘校舎2階ホールで1月の「みんなの日」が行われ、LA生108名(うちZoom参加2名)が参加した。

はじめに、石川リーダーの司会で礼拝が行われ、讃美歌461番「主われを愛す、主は強ければ」を賛美した。  

<「忘れられない人々」期生・鶴崎全男さん>

「みんなの日」恒例の「忘れられない人々」は、7期生の鶴崎全男さんがインドの研究者・小西正捷先生についてお話しされた。

私の忘れえぬ人は私のインドについての恩師小西正捷先生(元法政大学教授)。同じサークルの友人の誘いで、専攻とは違う先生の講義を受講することになった。授業は文化人類学でフレイザーの金枝篇の講読と解説で、途中に先生自身の調査の話も入った。インダス文明の話から現代のインドの話まで広がっていった。先住インド人はインダス文明の末裔と考えられている。小西先生はインド音楽にも関心があり、ご自分でもサロッドを演奏された。インド音楽は独特な音階とリズム、楽譜はなく、節回しを口伝で覚えるスタイルだ。インドは14億人の人口と28の州、22の公用語がある広大な国。インドが一つの国として成立しているのは「多様性の統一」がキーワードだと言えるだろう。私がインド旅行に行くときには、大変なこともあるでしょうが楽しんでいらっしゃいと送り出してもらったことを今でも覚えている。インドを楽しむことを教えて下さった恩師である。

<教養講座『たとえば家族はどんなことで悩んでいるの?』 松坂政広氏>要約

今年度7回目の教養講座は、松坂政広氏(自由学園TLP宗教主任)に『たとえば家族のどんなことで悩んでいるの』と題して、お話を伺った。

親が子どもに語り継ぐもの

講演の中心的問いの一つは、「親は子どもに何を語り継いできたか」である。小学校の逸話に見られるように、他者の気持ちを想像し、共感する力が家庭教育の根本にある。自身の家庭でも、誕生日ごとに子どもに歌を贈るという習慣を通じ、感謝と愛情を伝えてきた。それは単なる行事ではなく、「親が子どもの成長を心から見つめ、喜びを言葉にする」行為であり、親から子へ継承される情緒的遺産でもある。

子どもの意思を尊重するということ

次に、「親が子どもの意思を尊重する」とは何かを問う。それは、子どもの要求を盲目的に受け入れることや、言いなりになることとは異なる。重要なのは、子どもの言葉に耳を傾け、意図を理解した上で親として判断を下す姿勢である。ここでアドラー心理学の事例として拒食症の娘と母の関係を通じ、「課題の分離」という考え方がある。つまり、子ども自身の課題に親が過度に介入せず、悪循環を断つことで、親子が「仲良くなる」という本来の目的に近づくことができるというものである。この実例は、尊重とは放任ではなく、信頼に基づく距離感の学びであると結論づけられている。

評価的態度と理解的態度の違い

三つ目の問いは、「評価的態度」と「理解的態度」の相違である。評価的態度とは、親や教師が自身の価値基準で子どもを裁く姿勢であり、理解的態度とは、子どもを人格として受け止め、共感と傾聴をもって接する姿勢である。人は外的な圧力では変わらず、内面からのみ成長するという心理学的原則が存在する。自身もまた無意識に他者を判断してしまう傾向を認めざるをえない。理解的態度に立つことの難しさと尊さを思う。さらに、広島の被爆樹木を守る人の「覚悟」という言葉には、「諦める」という意味も含まれている。親が子を見守る姿勢を親という文字「立ち木を見る」が表している。

家族の物語の共有

映画『星になった少年』では、家族が共有する「物語」の重要性が示されている。息子テツが象に惹かれた理由が、母がかつて象を愛していたことにあったように、親の夢や価値観は無意識のうちに子へと受け継がれる。愛情は言葉ではなく、共に生きた物語として継承されるのである。スタンバーグの「愛とは物語である」では、夫婦・家族関係は互いの物語の重なりの上に築かれると解釈している。

親の態度の連鎖と世代間の学び

自身の研究として、「親の養育態度の連鎖」を扱った調査がある。過保護や過干渉といった親の性向が、次世代にどのように引き継がれるかということを考えると、「自分が子ども時代に受けた影響をどう意識的に変えるか」が大切であることがわかる。また、親の態度は子の年齢によっても変化し、乳幼児期は保護的傾向が強く、思春期以降は支援的関係に移行する。親子関係は静的ではなく、発達とともに進化する動的な関係である。

家族の心を見つめ直す

講演全体を貫く主題は、「家族の心とは何か」という問いである。親子や夫婦の関係には、尊重・理解・対話・物語の共有という要素が欠かせない。家族の心とは「相手の気持ちを想像し、理解しようと努める継続的な姿勢」である。皆さんもどうぞそのことの実践をしていただくことを願っている。

教養講座終了後、LA賛歌を皆で歌った。

<諸報告>

1.2026年カレンダーの配布について

2.ひばりが丘団地にわマルシェ(3月7日・8日)の紹介

3.婦人之友社より「婦人之友社LS」の本づくりの案内

4.クリスマス献金の報告

5.3月みんなの日の感謝会のお知らせ

その後、中庭で体操をして体をほぐした。

<昼食・自己紹介> 

昼食は、手作りの昼食をいただく。メニューは、大豆ごはん、豚肉と大根の味噌煮

海苔酢あえ。味噌煮の大根は、土の会の生産のものを使った。

<午後の集い:家族ミーティング>

午後1時半からは、家族ごとに分かれて今年度最後の家族ミーティングを行った。ボッチャ大会やゲーム、お茶を飲みながら交流を行うほか、外の施設見学にでかけた家族もあり、それぞれ楽しい時を持つことができた。

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