4月22日、リビングアカデミーの始業式です。まだ八重桜が咲いていました。その下で、1期生が新しく入った2期生を歓迎しようと、“家族”ごとに受付をしました。リビングアカデミーでは、ことし120人の学生が10の“家族”に分かれ、一緒のテーブルで昼食をとったり、クラスのことや自分のことをおしゃべりしたりしながら、親交を深めることにしています。
まず始めに、中村リーダーから歓迎の辞。自由学園の伝統にしたがい、「同志、同学、同行の友を歓迎します」という言葉で新入生を迎え入れました。
そして、リビングアカデミー担当顧問(前自由学園理事長)の市岡さんからご挨拶。なぜリビングアカデミーを作ったのか――世代をこえた学生たちが、共に“学び”共に“生活”するなかで、四季折々の輝きをあらわし、社会にも貢献する場を「共創」したかったこと。自由学園の自主独立の精神、学生の“自治”を大切にする伝統などについて、熱いメッセージが語られました。
その後は、1期生の“コーラスクラス”による「リビングアカデミー賛歌」の披露。武田先生の指揮で、2期生も一緒に歌いあげ、美しい歌声が記念講堂に響きわたりました。
そして、お昼は、新しく入った2期生を歓迎する“食事会”。1期生の拍手のなか、2期生が初等部の食堂に入場しました。自由学園伝統のレシピによるおいしい食事と、にぎやかなおしゃべりを楽しみました。学生たちがみんなで、配膳や後片付けを分担。これも楽しみの一つです。
午後は、自由学園の中をキャンパスツアー。帝国ホテル旧館を設計したF.L.ライトの愛弟子による歴史的な校舎などを見ながら、また、キャンパスの中にあふれる自然の樹々や草花、鳥、虫などを身近に感じながら、南沢キャンパスをみんなで散策しました。とても充実した一日でした。