8月5日(木)、本日の「ギュッと防災講座」では、昨年度に改訂された洪水ハザードマップを取り上げた。これまでの洪水ハザードマップは、平成12年9月に発生した東海豪雨(総雨量589㎜・時間最大雨量114㎜)を実績降雨として採用していたが、改訂版は、平成28年8月の台風9号の雨量を基にした「総雨量657㎜・時間災害雨量156㎜」という想定に変わった。
その平成28年8月の台風9号では、東村山市内で西武多摩湖線の法面が崩壊したことがニュースにもなり、おそらく記憶にも残っている方も多いかもしれない。(東久留米市内でも小山一丁目付近で西武池袋線の法面が崩壊し、民家の一階へ土砂が流れ込んでいる。)この時の総雨量は、所沢観測所のデータで208㎜を記録し、一時間降水量が76.5㎜と、これは所沢観測所での観測史上一位となっている。
ただ、この208㎜という総雨量は、今回想定された657㎜の約1/3ということで、それほど多くの雨が降ったという印象にはつながらないかもしれない。ただ、実は令和元年10月の台風19号の総雨量は342㎜にもなり(1/2以上の雨量)、また1995年10月に、千葉県香取市で153㎜という一時間降水量が記録されていることから、今回の想定はかなり現実味のある数値であることが見えてくる。
このように、想定雨量が大きくなっていることから、改訂された洪水ハザードマップでは、これまでよりも黄色で示された浸水予想区域が広がっていることが分かる(0.1~0.5ⅿ未満の浸水予想区域)。こうした浸水を「内水氾濫」と呼び、降雨量に対して排水力が追い付かなくなることが原因で起きると言われている。河川付近でなくてもこうした氾濫が生じることを知っていただき、これからの豪雨対策へ役立てていただけると幸いである。
危機管理本部 蓑田圭二
