12月12日（日）に行われた土筆会自治会の防災学習会で講演を行った。土筆会自治会は世帯数の少ない小規模な自治会ではあるが、今年の自治会長はじめ会員の多くは防災活動にとても熱心で、ご参加下さった皆さんは、ワークショップなどにも積極的に取り組んでおられた。
事前の打ち合わせでは、地域の災害リスクや避難行動のポイント、また自助としての備えも含めた講演にして欲しいとのご希望をいただき、一方、講演部分に割り当てられたお時間が70分間ほどだったことから、今回は、資料作りからいろいろと工夫することになった。
当日は、地震や豪雨による災害リスクを地形や地盤状況などから捉えてみた結果や、昨今の人口構成から予想される「共助」の課題、コロナ禍における指定避難所の収容力の低下などにも触れながら、「自助」を基本としつつ、新しい考え方である「近助」「縁助」による「自助」の支え合いというイメージをお伝えした。このイメージは、小規模な自治会ならではの良さを活かすことにもつながるのではないかと思っている。
いただいた感想では、地域に特化した内容であったことを評価して下さるコメントを多くいただいた。地域に特化する構成は、私の講演内容の基本ではあるが、時間的な制限があったことで、資料や説明が不足してしまうのではないかと危惧していた。しかし皆さまからの嬉しい反応をうかがって、今は安堵しているところだ。来週末にも講演予定がある。引き続き良い準備をして臨みたいと思う。
危機管理本部 蓑田圭二
