自由学園名栗植林地と名栗植林地で生産された木材の流通・加工プロセスについては,2018年12月に国際森林認証制度であるSGEC認証(PEFC認証と相互承認,森林にはFM*1認証,木材の流通加工にはCoC*2認証)を取得しました.
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これは2018年6月に参加した飯能市森林認証協議会を通じたグループ認証によるものです.認証された森林は毎年定期審査を受けることになっており,今年度はFM認証の審査対象に自由学園名栗植林地(飯能市との分収林)が選ばれました.
12月6日,生憎の小雨の中,飯能市森林認証協議会や検査員など関係者が現地を訪れ,環境文化創造センターを中心に学園側も立会い実施されました.飯能市,協議会からの要望で,自由学園の長年の植林活動の取り組み,「水源に森づくり」に供する目的で現在実施している水文・気象観測の取り組みなどを現地説明しました.また審査員との質疑応答も行われました.観測については,水文・気象観測室の学生,共同研究協定を締結しているフィールドプロ社の方にも同行してもらい,林内複数地点の温湿度の観測,ミニダムを設けての流量の観測,次世代通信規格を用いた観測システムのテストなどについてご紹介しました.
なお,流通・加工プロセスのCoC認証については,学園木工所を対象に11月19日に協議会による内部監査が行われました.


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*1 FM:Forest Management *2 CoC:Chain of Custody
文・写真:吉川慎平(最高学部教員・環境文化創造センター研究員)