【総合】森林認証へ向けて飯能市森林認証協議会へ参加/環境文化創造センター - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

【総合】森林認証へ向けて飯能市森林認証協議会へ参加/環境文化創造センター - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

環境文化創造センター

【総合】森林認証へ向けて飯能市森林認証協議会へ参加

2018年10月5日

埼玉県飯能市では、地元産の木材「西川材」の国際環境基準に照らし合わせたブランド化と普及を目指し、飯能市森林認証協議会が設立されました。
6月26日には、設立総会が飯能市役所内で開かれ、初代会長には協議会の発足を推進する準備委員会委員長を務めてきた「き・ま・ま・工・房 木楽里(きらり)」の井上淳治さん((有)創林)が、満場一致で選出されました。
森林認証制度は、持続可能な森林の利用と保護等を目的として、適正に管理された森林と、その森林から産出された木材を適正に扱う加工・流通業者に認証を与え、その木材・木製品に認証ラベル(材のFM認証と流通・加工のCoC認証)を付ける環境ラベリング制度の一つです。認証は、独立した第三者機関が、環境、経済、社会の3つの側面から一定の基準を基に審査を行います。
認証ラベルが張られた木材やその木材から作られた木材製品を、適切な管理によって生産された物として消費者に選択してもらい、流通を活性化させ認証森林からの木材産出の販路を確保します。その事によって森林経営の基盤と品質管理の一層の充実を図り、ラベリングを希望する山林所有者も増加させ持続的な森林の育成、加工、流通のサイクルを築き上げていく事が目的です。
自由学園は1950年から名栗村(現・飯能市)との分収造林地において男子部生が植林と手入れを行い、2014年からは最高学部が卒業生の柏木正之さん(男子部19回生)と一般社団法人名栗すこやか村の森林を「新・名栗フィールド」として管理を行っています。
世界第3位の森林率でありながらも木材自給率が伸び悩む日本において、地域と連携して森林や林産業を活発にしていくことを目指すため、自由学園はこの飯能市森林認証協議会に加盟することになりました。
これまで育ててきた木を認証材として扱い、自由学園の木工所で木製品へと生産して行く際に、認証製品として広めていくことが可能になります。
学校内ではできない製材や乾燥、一次加工などは、飯能市内の専門業者へ外部委託することで地域とのつながりも増やしていきたいと考えています。

名栗植林地の様子

文:遠藤智史(環境文化創造センター技術員)
写真:鈴木康平(環境文化創造センター次長)

カテゴリー

月別アーカイブ