環境文化創造センターでは,身近な「キャンパス」の環境を捉えるための基礎データを,随時取得する目的で,各種の自動観測装置の整備・拡充を進めています.現在までに,自由学園卒業生のご協力で,雨量計,風向・風速計等の気象観測機器が整いつつあり,日々データが蓄積されつつあります.
9月30日夜〜10月1日朝にかけて関東地方に接近した台風24号は,キャンパスにも大小の被害をもたらしましが,今回その際の気象データ(雨量・風速・気圧・気温)を即時グラフ化し,ピーク時刻等についての解説を加えた「速報」として学内にメール共有することを初めて試みました.
最高学部では,10月1日の昼食で台風の接近に伴う,各観測項目の10分ごとの変化を示した2種類のグラフについて解説しました(今回のケースでは,風が強まると共に気温が上昇し,強風のピーク時から1時間半遅れて最低気圧を記録した様子が顕著).また,食堂内の掲示板にも貼り出したことで,多くの学生・教職員の目に留めてもらえました.
今後,センターでは,安定的なデータの取得とデータベース化,取得したデータを教育・研究・各種マネジメントに,積極的に活用できるような体制構築に務めます.
掲示板に貼り出したグラフ
風向・風速計
文・写真:吉川慎平(学部教員・環境文化創造センター研究員)