自由学園ゆかりの地の地場産品を食卓に 最高学部の食事で海山地域の海産物の利用/環境文化創造センター - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

自由学園ゆかりの地の地場産品を食卓に 最高学部の食事で海山地域の海産物の利用/環境文化創造センター - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

環境文化創造センター

自由学園ゆかりの地の地場産品を食卓に 最高学部の食事で海山地域の海産物の利用

2026年9月18日

環境文化創造センターでは、自由学園のキャンパス・フィールド周辺地域と、さまざまな形での結びつきを強める活動を展開しています。その一環として、那須農場、名栗・海山・黒羽の各植林地周辺の地場産品(食材等)を積極的に学園で購入し、各部の食事で利用することで、お世話になっている地域の経済に少しでも貢献するとともに、地域との交流を促進することができないか、検討を進めています。

今回はその第一弾として、自由学園全学の食事提供を担う食糧部と連携し、自由学園海山植林地開設60周年を記念して、植林地が位置する三重県紀北町と隣接する尾鷲市と学園の食卓をつなぐ試みを行いました。9月15日の最高学部2学期最初の昼食で、尾鷲産の鰹節と塩を食材として利用しました。これらは、8月上旬に海山で最高学部生が活動した際に、現地で購入したものです。この日は、8日の羽仁もと子先生のお誕生日を祝う献立が予定されていました。そこで、すまし汁の出汁に使う鰹節と塩、そして赤飯のごま塩に使う塩を尾鷲産のものとしました。

 

一部に尾鷲産の食材を使用した9月15日の最高学部の昼食

 

昼食時間には、環境文化創造センターから、今回の取り組みが海山植林地開設60周年記念企画の一つでもあることを紹介しました。あわせて、黒潮の分岐流が流れ込む熊野灘に位置する尾鷲では、カツオの水揚げや水産加工が盛んであること、また、豊かな海の恵みを生かした地域のブランド化を目的として海洋深層水の汲み上げ施設が整備され、その海洋深層水利用の一つとして塩づくりが行われていることなどを説明しました。さらに、自由学園が60年にわたって海山で森づくりを続けてきたことにも触れ、山に降った雨が川を通って海へと流れ、陸域と海域の間で栄養が循環していること、その一端を自由学園も森づくりを通して担ってきたことを伝えました。

学生や教員からは、「いつもよりおいしく感じた」「地域とのさまざまなつながり方があるということが見えてよかった」といった感想が聞かれました。

食事を通して地域の産物を味わうことは、その土地の自然や産業、そこに暮らす人々について知るきっかけにもなります。今回、海山から「ついで」の機会を利用して現地で食材を購入し運んだことも、輸送コストやフードマイレージを考えるうえで一つの方法となりました。今後も、現地を訪れる機会などを生かして地場産品を購入し、学園の食卓につなげていきたいと考えています。食材のコストという課題もありますが、年に一度でも、特別な献立としてこうした地域とのつながりを感じられる機会を持つことができればと思います。

 

昼食時間の報告の様子

 

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(2026/8/26)自由学園海山植林地開設60周年記念シンポジウムのお知らせ

 

文・写真:吉川 慎平(環境文化創造センター長・最高学部教授)

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