『ライブラリー・リソース・ガイド』に「自由学園」論／前学園長ブログ - 一貫教育の【自由学園】／ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

『ライブラリー・リソース・ガイド』44号、藤代裕之さんの「「らしさ」の設計論」のコーナーで、「自由学園」について論じられています。

創立100周年を過ぎ、次の100年へと歩み出す自由学園が、どのように「らしさ」を捉えているか、私自身も藤代さんのインタビューにお答えしました。

「キリスト教精神を土台に、一人ひとりを大切に、自ら学ぶ人・よい社会をつくる人を育てる」という100年前に掲げた理念は、今尚新しく訴える力を持っています。そして今後ますます重要になってくることでしょう。

しかし変遷する時代のその時々の学校を預かる私たちには、常に時代の文脈にあって、いかに創立の理念を実現できるかということが問われています。

創立者が今この時代に学校を作るとすれば、それはどのような学校であるか？

この思いを持って、形として生み出されてきた伝統の意義を問い、その本質的な継承を進めていきたいと願っています。それが未来をつくる子どもたちの、生きた実力を養うものとなるように。

またその教育の持つ「らしさ」は卒業生の生涯の歩みにあらわれると考え、100人の卒業生インタビューを行ったとお伝えすると、ではぜひ何人か紹介して欲しいとのリクエストもいただきました。

その後早速、藤代さんが遠路いとわず卒業生を訪ねてくださったことはうれしいことでした。

私自身、立ち止まって過去現在未来を見つめる機会となりました。編集長岡本真さん、藤代さん、ありがとうございました。

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2023年8月25日　高橋和也（自由学園学園長）