自由学園の「書き初め」は、全員で決められた言葉を同じように書くのではなく、一人ひとりがそれぞれの志を言葉に表し書き上げ、新学期に提出して、全員で見合う機会を持っています。学年を超えて互いの思いを知り合うことを大切にする、自由学園らしい取り組みです。
初等部1年生の書き初めには習った漢字も使って次のような言葉が並びました。
パッと生かつ
はつめい
ていねいに
パットね
よく見る
字をきれいに
はやおき
かんがえる
よくきく
よくする
どりょく
やさしくする・・・
大学部は自由参加ですが、今年は1年生から4年生まで、全学年のものが食堂に並びました。
自ら学ぶ
根を張る
心のままに
素直で本気
まずは1歩
心の翼広げて
豊かな人に
神は愛です
優しさの種蒔き
誠に忠実に
黎明を告げる
飛躍の年へ
進化を求む・・・
それぞれの新たな年への決意、正直で真摯な思いに触れ、うれしく、また身の引き締まる思いに、そしてどうかこの思いが一人ひとりの歩みを支えるものとなり、よい一年となりますようにとの願いに満たされました。
終業式の日に学生から「先生も書いてきてくださいね」と言われて、冬休みに久しぶりに私も筆をとり、「帆に風はらみ」と書いて提出しました。
すると張り出された数日後、一人の先生から「あの言葉、讃美歌302番ですね！私も一番好きな讃美歌です！」と思いがけずとてもうれしい言葉をいただきました。(ありがとうございました！)
み神の風をば 帆にはらみて
今日しもわが舟 いでゆくなり。
さからう風にも おおなみにも、
みたすけ仰ぎて いとやすけく。
とても味わい深いこの歌詞を心に歩む一年でありたいと思います。
高橋和也Facebook 2024年1月20日