公益財団法人森林文化協会が発行している月刊誌『グリーン・パワー』で、自由学園女子部(中等科・高等科)の生徒が、3代にわたって下級生のクラスに引き継ぎながら教室で使う新しい机と椅子について研究・企画してきたことと共に、このプロジェクトを通じて学びが森林の循環にも拡がっていることが紹介されました。
自由学園女子部の校舎はフランク・ロイド・ライトの高弟遠藤新の設計。
趣きある木造の教室にもマッチする机と椅子を、生徒が研究・考案しました。
『グリーン・パワー』公益財団法人森林文化協会発行
2018年3月号 P6・7
「木の学び 机と椅子の更新から考える森林の循環」
執筆者:自由学園非常勤講師 遠藤智史
■掲載記事
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『グリーン・パワー』の目次のページでも以下のように紹介されました。
記事の執筆者である遠藤智史氏は自由学園の卒業生で、現在非常勤講師として男子部(中等科・高等科)を中心に自由学園で木工の指導を担当。女子部の机と椅子のプロジェクト推進にも関わって、生徒の指導もして頂いています。
新しい机と椅子は、昨年夏に100台仕上がり、2学期から一部の教室で使い始めました。来年度にまた100台、そして再来年に最後の100台と、3年計画で進められています。記事にある3代目の100回生とは現在の高等科1年生で、現在も係として活動しており、学びは継続しています。
教室に並んだ新しい机と椅子。机の高さは3種類あり、身長にあわせて選べる。生徒の身長等を調査して高さを決めた。樹種により木材の色や筋目などが異なり個性のある机となっている。
数10年間使用した椅子と新しい椅子。座り心地もよくなり、座面は張り替え可能で長く使えるように配慮されている。
11月の学業報告会で報告した女子部高等科1年生。遠藤智史氏(左)と佐藤史伸女子部長。