デンマーク研修旅行12
オレロップから7キロ先のスベンボー市へ行き、市議会場を見学した後、貧民収容所を見学しました。
議会は月1回開かれるそうです。テーブルの上には歌集が置かれていました。市議会の始めに議員は声を揃えて歌を歌うそうです。「意見は異なっても、一緒に歌う事で気持ちを揃えることができる。それが民主主義の原点」と話してくださいました。
貧民収容所は、歴史家で博物館に勤めているSarahさんが案内してくだいました。1872年から1974年まで使われていた施設で、当時はデンマーク国内に500カ所もあったそうですが、現存するのはスベンボーの施設だけだそうです。
(入所した人が最初に体を洗われる場所)
デンマークといえば幸福度が高く、貧困とは無縁と思いがちですが、今でもホームレスなど貧困問題はあるとのこと。収容された人は自由を奪われ、囚人のような生活を強いられたようです。昨年はマルグレーテ女王も訪問され、ホームレスの女性から話を聞いたそうです。こうした負の歴史を今に伝えることの意義を教えられました。
この研修では毎晩ミーティングを取り、その日感じたことを聞き合いました。自主的に意見を言う場を通して新たな自分との出会いや気づきがあったようです。