8月19・20日の日程で開催された、キリスト教学校教育同盟全国災害支援連絡会へ今年も参加してきた。5回目となる今回は、高知県清和女子中・高等学校を会場校として、31校65名の方々が集まり、この連絡会の趣旨である”顔の見える関係作り”を行った。
初日は、まず高知大学原忠教授による「南海トラフ地震の被害予測と備え」というテーマでの講演があり、その後西日本水害等、最近の自然災害で被災した教育同盟加盟校からの報告をお聞きした。被災後、他の加盟校からの支援が心強くまた有難かったということで、日頃からの関係作りの大切さがここにも表れていたように思う。
二日目は、加盟校が地区別に分かれて、防災への取り組みの現状や、災害に備えた学校間連携の具体的な在り方などを話し合った。解決すべき課題は大きいものの、関係を密にしながら互いに支え合う関係の中で、今後起こり得る災害へ備えたいという点では各校一致している印象を持った。この日は休憩を挟んで、国土交通省四国地方整備局の川瀬弘義氏による「浦戸湾の三重防護について」という講演をうかがったが、高知市内に広がる0メートル地帯を守る工事の規模に驚かされると共に、早期の工事完了を思わずにはいられなかった。
この連絡会も回数を重ねることで、少しずつ支援の方向性が見通せるようになってきている。引き続き”顔の見える関係作り”を進める中で、キリスト教学校教育同盟らしい連携の姿が作り出せることを期待したい。
危機管理本部 蓑田圭二



