英語のティーチング・アシスタントとして学園で教えてきたアレックスさんが、ヨーロッパ情勢や歴史について最高学部の学生たちと意見を交わしました。
国際関係論の議論型の授業「リアルな世界 日本の油断」に参加した彼は、イギリス現首相をふくめ著名な指導者や文化人らを輩出してきた名門校の出身。伝統に根ざした創造的な教育の役割について「人の話をよく聞いてメモをとり、じっくり考えて話し、行動できる若者たちを多く育ててきた」と語りました。
こうしたパブリックスクールの雰囲気が自由学園にも色濃く、「ほかの人たちを思いやることができて、チャレンジの試練にも強そうな生徒が少なくない。将来が楽しみ」とアレックスさん。
国際状況をめぐっては、長引くウクライナ戦争について質問が集中。アレックスさんは「ロシアからガスや原油を輸入していた欧州は戦争で経済に打撃を受けており、世界にも大きな影響が広がっている」「平和を希求するのはロシアの庶民だって同じ。兵役についた友だちはどうしているのだろうか」と案じていました。
学生からは「海外で実際に何が起きているのかよく分からないことが多いので、新鮮な外国の声が聞けてよかった」「もっと英語で活発に議論してみたい」などの声が上がりました。
（記事と写真 最高学部講師（国際関係論） 西崎香先生）