今週の1冊「人生の道しるべ」「働く女性に贈る27通の手紙」/図書館 お知らせ・近況 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

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今週の1冊「人生の道しるべ」「働く女性に贈る27通の手紙」

2023年4月17日

2023年4月17

『人生の道しるべ』宮本輝・吉本ばなな 集英社 2015年
『働く女性に贈る27通の手紙』小手毬るい・望月衿子 産業編集センター 2018年
この2冊は、どちらも対談本です。60代の先輩に40代(いずれも出版当時)の後輩が質問し、答えてもらうという形。『人生の道しるべ』は小説家・宮本輝が同業の吉本ばななに、自分のこれまでの執筆人生をたどりながら、普通に生活している人も小説家でいられる、ということを話し、吉本はそこにいたく感動します。『働く女性に~』は国際結婚をして海外で暮らす小手毬に望月が40代女性ならではの質問をぶつけます。文学賞を受賞した後、10年以上芽が出なかった小手毬が、どうやって小説家となっていったのか、のくだりはドキュメンタリー映画のようで面白いです。宮本も小手毬も、決して偉そうではなく、「自分の場合はね・・」という感じで話します。人は、誰一人として同じではなく、それぞれの人生を歩みますが、迷ったり悩んだりしたときに、質問に答えてくれる先輩がいるのはありがたいことです。いずれも決して教訓じみた言葉は出てこないのですが唯一つ、今の若い人たちに、ぜひ若いうちに小説を沢山読んでほしい、という宮本・吉本の話には、なるほど、と思いました。理由はぜひ本書で!

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