今週の1冊「時代をきりひらいた日本の女たち」/図書館 お知らせ・近況 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

今週の1冊「時代をきりひらいた日本の女たち」/図書館 お知らせ・近況 - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

図書館 お知らせ・近況

今週の1冊「時代をきりひらいた日本の女たち」

2023年5月8日

2023年5月8
『時代をきりひらいた日本の女たち』 監修・落合恵子 文・小杉みのり 絵・朝野ペコ 岩崎書店 
「みんな最初は“ひとりの女の子”だった!」
 取り上げられているのは明治時代から現代までの31人の女たち。彼女たちの肩書は、銀行家、医者、教育者、小説家、婦人運動家、画家、政治家、詩人、俳優、登山家、シューズデザイナー、通訳等々・・・書き上げてみると何だか最初から特別の才能の持ち主だったと見えてしまうかもしれませんが、それはいわば「後からついた」名前。決して数ある選択肢の中から職業を選べたわけでも、あらかじめ用意された「キャリアプラン」に沿って進んだのでもありません。「自分の生」の可能性を信じて思いっきり生きたい!―そうして生きぬいてきた歩みが、後からみると時代を切りさき、あらたな道をつくってきたのです。
 その一人として、羽仁もと子(1873-1957)が載っています。文章は短く新鮮で、絵もすてき。自由学園校舎を思わせる窓枠は大きく枝を広げた木にも見えます。そこに咲く花のように、少女たちが考えたり体を伸ばしたり、空高くに手をあげています。この子たちは誰かしら?窓辺に映る子どもたちに混じって、小さなもと子さんも嬉しそうに窓から顔を出しているーそんな想像が浮かんでは消えていきました。

 

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