3月21日（金）、第92回自由学園卒業式が行われ、これまでお世話になった方々、新卒業生父母、在校生、卒業生、教師らが見守る中、4年課程男女36名、2年課程女子7名が新卒業生として巣立ちました。
4年課程の卒業生一同
卒業証書授与
2年課程卒業生 自作のワンピースを着て
来賓祝辞 木村秋則様
卒業式には来賓として（株）木村興農社代表取締役の木村秋則様をお迎えし、ご祝辞をいただきました。木村様は、不可能といわれた無農薬・無施肥でのリンゴの栽培に成功され、「奇跡のリンゴ」を生み出した方として高名な方です。
木村様は、卒業生に向けて次のようなお話をして下さいました。
「同じリンゴの木で同じように1年を過ごしても、実るリンゴは小さいリンゴもあれば、大きいリンゴもある。自分には、どちらも大事なリンゴ。小さいリンゴは、来年は大きくなるからねと言っているように聞こえる、大きいリンゴは、来年はもっと大きいリンゴになるからねといっているように私には聞こえる。卒業する皆さんには、いろいろなことがある時に、どうかあきらめないで進んでいただきたいと思う。そして人のために力を出す人になっていただきたい。これまで学んできたことを１２０％働かせて、あきらめずにして、人のために働く人になっていただきたいと思っています。皆さん、おめでとうございます。」
頂いたお話に、会場は大きな拍手に包まれました。
卒業生におくる言葉
矢野恭弘学園長
新卒業生は自由学園で短くて5年、長い人では19年間学んできました。自由学園の校名となっている「自由」について、また、人としてどう生きるかについて、友と共に様々な機会に考え、学んできました。矢野学園長の卒業生におくる言葉を胸に、これまで学んできたことを、これから社会の中で活かしていかれるようにと願います。
卒業式を終えた後、在校生が準備したサンドウィッチやケーキでお茶の会が開かれ、その後新卒業生父母が準備して下さった手作りのお食事を囲み、感謝会が開かれました。
これまでの学園生活を振り返り、新卒業生、父母の方々、教師が相互に感謝の思いを表すと共に、お護りのあったこと、これからの生活への希望に対しても感謝するひとときを過ごすことができました。