自由学園はこの4月に創立90周年を迎えました。その記念として「自由学園90年の歩み」―思想しつつ 生活しつつ 祈りつつ―の小冊子を発行しました。これは昨年発行した「自由学園100問100答」と対になるものです。90年間の年表と共に、自由学園の歴史の主な出来事が記されています。東日本大震災のことを想い、4月の記念式を取りやめにしたので、学園内では4月25日の合同礼拝の際に、矢野学園長より創立90周年について中等科以上の生徒・学生へ向けて話があり、その日全員に、この冊子をお渡ししました。
また、婦人之友社が創立90周年を祝して、「ミセス羽仁のお誕生日を祝って」の小冊子を印刷して、全校生徒へと贈って下さいました。
ミスタ羽仁が亡くなられた翌年、1956年当時の男子最高学部、女子部、男子部の三部委員会が制作した冊子の復刻です。ミセス羽仁(羽仁もと子)の歩んだ道を著作集を通して編集したもので、「この小冊子は、著作集を精読する運動に際して、ほんの手引きのために作りました。」ととびらに書かれています。
それから55年経ちましたが、著作集にはいつの時代にも変わらず人々の心に訴えかける創立者羽仁もと子の理想や想いが、あふれるように息づいています。この冊子をいただき、生徒や学生、そして教職員にもよいきっかけを与えて下さることを感謝します。