4年生と学部教員が日本地下水学会で口頭発表をしました/研究・実習 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

4年生と学部教員が日本地下水学会で口頭発表をしました/研究・実習 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

研究・実習

4年生と学部教員が日本地下水学会で口頭発表をしました

2021年6月3日

2021年5月29日にオンライン形式で開催された日本地下水学会2021年春季講演会で,フィールドサイエンスゼミ所属の鈴木祐太郎さん(4年生)が卒業研究の一環として取り組んでいる研究の一部について,オンライン形式で15分間の口頭発表をしました.発表題目は「学校・市民活動を想定した費用対効果に優れる地下水位自動観測システムの構築と検証」です.

 

発表で用いたスライド(鈴木)

 

鈴木さんはフィールドサイエンスゼミで過去3年に渡り継続されている「自由学園を取り巻く地下水環境」というテーマを引き継ぎ,自身の卒業研究とするべく研究を進めています.また今年度は卒業研究に打ち込むことを目的に最高学部のギャップイヤー制度を利用して、大同大学工学部に科目等履修生として在籍し,水理学,地盤工学,河川工学等の専門科目を学んでいます.
今回の発表では、校内における地下水観測の自動化のために開発した「水位計システム」について取りまとめました。校内での実践に加え、現在勉強している専門的な要素も盛り込み、学校や市民活動レベルでも導入可能なものとして具体的に提案しました。
当日は予定時間よりも発表を短くまとめたため、その分質疑応答の時間を長く持つことができ、活発な議論が展開しました。今後は研究をより発展させ、11月に予定されている秋季講演会でも発表を行う計画です。
発表を終えた鈴木さんは「初めての学会発表で準備にとても苦労しました。無事に終えることができて安心しました」と話していました.

 

オンライン発表に挑む鈴木さん

 

発表を終えて

 

一連の校内の地下水研究については,全学の環境に関わる学びを支援している環境文化創造センターとしても,重点研究テーマ(研究成果の学内外への波及を期待)の一つと位置づけており一連の研究を支援しています.2020年2月に学園と産学連携協定を締結したフィールドプロ社との共同研究の一環でもあります.
なお,同セッションにおいて最高学部教員の吉川・小田も「地下⽔環境教育を想定した「井⼾デザイン」の様式的・機能的検討と実践的開発」を題して発表を行いました.こちらは昨年度フィールドサイエンスゼミで実施した,新天地(校内の圃場)の古井戸再生の実践について,研究として取りまとめたものです。
フィールドサイエンスゼミでは,学園内の恵まれた環境を活かした研究を学内外に発信していきたいと考えています.

 

発表で用いたスライド(吉川)

 

フィールドサイエンスゼミの4年生が日本地下水学会で口頭発表をしました

 

文・写真:吉川慎平(学部教員)

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