5月21日に東京農工大学府中キャンパスを会場とした対面と,オンラインのハイブリット形式で開催された日本地下水学会2022年春季講演会で,フィールドサイエンスゼミ所属の鈴木祐太郎さん(4年生)が卒業研究の一環として取り組んでいる研究の一部について,ポスター発表をしました.
鈴木さんの発表題目は「学校・市民活動を想定した費用対効果に優れる地下水位自動観測システムの構築・運用」です.鈴木さんは「今回の発表は昨年の春に同じ地下水学会で口頭発表した内容に,1年間の実証試験結果を加えたものです.初めて対面での学会に参加し,またポスター発表にも初めて臨みました.口頭発表よりも、大勢の方と直接研究についてディスカッションすることができ,実際に市民活動に参加されている方から,地下水関係の企業の方まで幅広くご意見をいただくことができました.改めて研究の意義を再確認できたほか,新たな視点を獲得できました」と話していました.本発表は自由学園と産学連携協定を締結している(株)フィールドプロ社との共同研究の一部でもあります.
なお,最高学部教員の吉川も「三重県紀北町・銚子川周辺の河川水電気伝導率の傾向と地質・降水量の特徴」と題して口頭発表を行いました.こちらは環境文化創造センターが三重県の海山植林地周辺で実施している各種調査の中から,特徴的な河川の水質的傾向と背景としての降水量と地質・土地利用との関係について示したものです.
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4年生と学部教員が日本地下水学会で口頭発表をしました(2021年12月)
文・写真:吉川 慎平(最高学部教員・環境文化創造センター長)