【気象観測室】第20回身近な水環境の全国一斉調査に参加/研究・実習 - 自由学園 最高学部(大学部)/ 最先端の大学教育

【気象観測室】第20回身近な水環境の全国一斉調査に参加/研究・実習 - 最先端の大学教育【自由学園 最高学部(大学部)】

研究・実習

【気象観測室】第20回身近な水環境の全国一斉調査に参加

2023年6月24日

自由学園は今年も全国水環境マップ実行委員会主催の「身近な水環境の全国一斉河川調査」に参加しました。本調査は年に一度、6月に、市民参加で河川・湖沼などの水質調査を実施するものです。自由学園は調査が全国規模になった2004年の第1回以降、20年連続で参加しています。毎年の調査報告書では「継続調査参加団体(皆勤賞)」として、学校名を挙げていただいています。学園は校内を流れる立野川を含め、東久留米市内の16地点を担当しています。

調査は例年、男子部高等科1年生の「自治区域」場所の一つである「川管理グループ」の現役メンバーをはじめ、川管理グループを経験した高等科2、3年生の生徒や、3回以上参加している最高学部の学生、総勢15人程で実施していましたが、今年は男子部川管理グループの予定が合わず最高学部生3名と教員2名の計5名で6月4日(日)に実施しました。

前々日の台風接近の影響による大雨で、落合川ではヤナギの木が倒れていたり、普段枯れている場所で水が湧いていたりしていました。また、大雨の直前までは立野川に流水がなく、例年にない渇水状態でしたが、大雨以降、流水がみられています。

 

竹林公園の湧水

 

普段は水が枯れている不動湧水

 

調査項目は生活排水など有機汚濁系の指標である、COD(化学的酸素要求量)のパックテスト(試薬)による測定を基本に、水温や現地の様子を記録しています。その他の項目として、荒川流域内の新河岸川流域(学園と学園の調査範囲は新河岸川流域に位置しています)は水質調査に力を入れており、pH、電気伝導率、アンモニウム態窒素、亜硝酸態窒素などの測定も独自に実施して来ています。

現場で採取し持ち帰った水サンプルは、最高学部を会場に市民の方と共同で、他の地点も合わせて分析しました。共同での実施は、コロナ渦で4年ぶりとなりました。

また今年は記念すべき20年目の節目なので、今年度の「川でつながる発表会」や、学園内外の場所で今まで集まったデータを整理し発表できたらと思います。

 

市民の方々と共同で水の分析

 

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(2022/6/4)【社会】第19回身近な水環境の全国一斉調査に参加

 

文:宮代 雅章(最高学部3年・気象観測室)
写真:吉川 慎平(環境文化創造センター長・最高学部教員)

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