さまざまな文化は,日本と世界でひとつながりになっています.3・4年生のゼミナール「世界と日本の文化」は,自分の生活を基盤にして,食,儀式,習慣など世界の文化を学び,翻って世界における日本文化を考えます.知識を振り回すのではなく,自由に想像力を羽ばたかせます.
今年の4年生3人は,次のような研究に取り組んでいます.
1.宮沢賢治と古事記
時間軸を「円環しながら上昇する時間軸」と仮定し,宮沢賢治とその作品,古事記の建速須佐之男命と比較しながら検証しています.「円環しながら上昇する時間軸」は経験主体にとっての「喪失」の経験から昇華されるという仮説も立てています.

中間報告会PPTより
2.1970年代におけるアメリカの同性愛差別
アメリカの映画『MILK』を題材に,ジェンダー論,セクシュアリティー論,映画論,メディア論の観点から,同性愛について考えています.
3.人間の攻撃行動の位置づけ
人間の他者への攻撃行動およびその連鎖の発生には,内的要因と外的要因の2つがあると考えられています.この要因はどのようなものであるのか,人類学の視点から検証しています.
テーマ別グループ研究:自然の理解と創造
テーマ別グループ研究:環境と経済・社会
テーマ別グループ研究:数理モデルとインターフェイス
文:遠藤敏喜(学部教員)