5月14日(土)15日(日)に和綿の種まきをするためにリジェネラティブオーガニック農法(RO農法)の活動を行っている最高学部1年4名と女子部高等科3年2名、教員2名の合計8名で那須農場へ行きました。14日は那須農場到着後、係決めや今後の活動についてミーティングを行いました。さらに翌日の種まきのために必要な道具や手順の確認なども行いました。
15日は畑の草刈りを行ってから1アールの土地2つに前日から水につけておいた和綿の種を3粒ずつ約3㎝の深さにまきました。一方の畑は以前使われていた畝が残っていたため、一つの畝に40㎝間隔で2列に種をまきました。もう一方の畑は平らな土地でしたが不耕起栽培のため畝は作らず、畑の隅から40㎝幅の2列に40㎝間隔で種をまき、通路の80㎝の間隔をあけてさらに2列まくことを繰り返し、合計14列種をまきました。不耕起栽培は土の中の微生物や細菌、その場で生きている植物や生き物を大切にするので耕すことは行いません。
種まきを終えてこれから育っていくことへの希望と楽しみを感じたと同時に、ちゃんと芽が出てくれるか、本当にRO農法で育てることができるのかという不安も感じました。今年度は暗中模索の中での栽培になると思いますが、その記録をしっかり残し、次年度へ繋げていけるようにもしたいと思います。



種まきの後、以前農場で働いておられた幼方英次郎先生(男子部30回生)から那須農場の歴史についてお話していただきました。どのような経緯で那須農場が開かれたか、那須農場はどのように使われてきたか、生徒の活動ではどのように活用がされてきたか、東日本大震災の後の除染のことやその後の活動など、那須農場についてより深く知ることができました。
お話を聞いて、那須農場は他の生徒にも是非使ってほしい環境だと思うと共に、自分たちが活動していく中で新しい良さも見つけることができればと思いました。

この活動はRO農法というオーガニック、不耕起栽培で環境循環型の新しい農業形態を那須農場・南沢キャンパスでの実践を通して学び、またこの活動を通して環境問題や現在の農業について考えることを目的としています。
今後は、まずRO農法を実践し綿を収穫することを目標としています。展望としては収穫した綿の活用や、外部との協力や情報の発信などを行うことができればと思っています。
最後にこの活動に助言、協力していただいた皆様に感謝を申し上げます。

関連記事はこちら
新たに始まった自主研究「RO農法による和棉栽培」(環境文化創造センター)
文:山田周太郎(最高学部1年)
写真:最高学部1年