女子部・男子部の中等科2年生は、技術・家庭の2時間連続の授業で気候変動について学びました。男女合わせた全員を二つのグループに分け、9月5日、12日の二日間に分けて、授業を行いました。中等科2年生の技術・家庭の授業の年度目標は、「ほかの人の為に力が出せる人になる」です。今回は気候変動をテーマとして定め、その第一歩として最高学部生2名が授業に参加し、自主研究として行っている「リジェネラティブ・オーガニック農法(RO農法)」について、気候変動に対する取り組みと照らし合わせながら説明を行いました。その後、国際環境NGO FoE Japan監修の「世界の気候変動かるた」を行い、自分が気候変動対策として取り組んでいること、また新たに取り組んでみたいことを楽しく話し合いました。
RO農法とは、不耕起栽培、オーガニック(農薬・化学肥料不使用)により健康な土壌の構築を促進することができる農法のことです。今年度からは綿花を使って、那須農場と南沢キャンパスでのRO農法の実践をしています。中等科2年生は、以上の活動の報告に静かに耳を傾けていました。
授業後半で行った「世界の気候変動かるた」では、前半とは打って変わって賑やかな教室内となりました。読み札の文章、取り札の絵はそれぞれ気候変動の深刻さを感じさせるものとなっており、純粋にかるたを楽しむと同時に、かるたの絵から気候変動について生徒同士で議論する様子も見られました。
かるたの札に取り上げられている気候変動の問題の中から、自分たちの取り組みを紹介する時間では、「ゴミをきちんと分別している」「レジ袋をもらわないように心がけている」などの声が聞かれ、授業全体に対しては、「かるたで分かりやすく気候変動について学ぶことができた」「3Rなどの、習ったけれど忘れていた言葉の復習になった」「新しい知識を身につけることができた」などの感想がありました。
この授業をきっかけに、気候変動についてはもちろん、その他の問題についても自分ができることについて考える時間を増やしてもらうことができれば嬉しいです。
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文:松島希実・山田周太郎(最高学部1年)
写真:鈴木康平(環境文化創造センター次長)