3月28日(土)の午前中は3月の教養講座を、また午後には2025年度修業式を記念講堂で行った。LA生117名が出席した。
はじめに、石川リーダーの司会で礼拝が行われ、讃美歌405番「神と共にいまして」を賛美した。
<「忘れられない人々」7期生・山下百合子さん>
「忘れられない人々」は、7期生の山下百合子さんが、小学校で出会ったリカちゃんとの思い出についてお話しされた。
私の忘れられない人は、小学校3年生の時に世田谷の家に引っ越した先の2軒隣に住んでいた同じ齢のリカちゃん。4人兄弟の長女のリカちゃんは物知りで、木・花・鳥・虫などの名前を教えてくれた。キイチゴの実を一緒に食べたり、カタバミの茎が甘酸っぱい味がすることを教えてくれたのもリカちゃんだ。近くの世田谷公園でリカちゃんの自転車を貸してもらって自転車に乗る練習もさせてもらった。柿の木坂に住む有名人の家探しをして、松島トモ子さんの家を見つけサインをもらったこともあった。6年生のときにはじめて同じクラスになったと思ったら、リカちゃんは家族と一緒にニュージーランドに引っ越してしまった。彼女との日々を懐かしく思い出す。

<教養講座『町の歌に聴くウィーン精神』田辺秀樹氏>要約
今年度最後の教養講座は、一橋大学名誉教授の田辺秀樹氏が『町の歌に聴くウィーン精神』と題して、お話をしていただいた。
ウィーンの町の歌 ウィーナーリーダー(Wienelieder)
パリにシャンソンがあるようにウィーンにはウィーナーリーダーと呼ばれる歌がある。それは1870年代から1930年代まで、ウィーン文化全盛時以降に盛んに歌われた歌で、主にホイリゲ(ワイン酒場)、プラータ公園内の小舞台、飲食店、街頭などで演奏された。「前歌」に続く「リフレイン」から構成されるおよそ3番までの小曲で、「ウィーン風の3拍子」に特徴がある。ギター、アコーディオン、ピアノなどの伴奏で歌われた。
ウィーナーリートでは何が歌われるのか?
シャンソンの特徴である愛の歌は少なく、ワインをたたえる歌、人間はいかに生きるべきかという内容のものが多く、青春時代の歌ではなく大人の、むしろ老境に入った人の歌である。
さらに、郷土ウィーンの町への常軌を逸したほどの愛着と、過ぎ去った古き良き時代への懐古の思いに溢れている。
詩の背景にあるウィーン的人生哲学は、現世の楽しみの執着、宿命論、刹那主義、現実逃避的な特徴を持っている。どんなことに対してもそれは「神の御心」として、その現状を肯定し、達観する姿勢が見られる。
J.シュトラウス作曲『こうもり』第1幕「酒の歌」の歌詞、“Glücklich, wer vergißt, was doch nicht zu ändern ist!”(Happy is those, who forget, what can not be changed! : 変えようもないことを忘れる幸せ!) が、当時の世相を支配していた。それは神の御心にまかせるしかないという時代精神である。
<死>と親密なウィーン文化
同じ語が用いられる死と死神。ウィーンには、死(神)と馴染もうとし、死(神)を手なずけようとする文化があった。死と親しみ、死を軽く受け止め、受け入れ、死を手なずけようとする。死を恐れ、忘れようとするのでなく、死に思いをよせ、それをできるだけ軽く受け止めることで、生をいっそう豊かなものにしようとした。
ミュージカル『エリザベート』、シューベルト作曲・歌曲『死(神)と乙女』、エゴン・シーレ作・絵画『死(神)と乙女』などが<死>と親密なウィーン文化を表している。
歌曲の鑑賞
以上の説明に続いて、以下の歌曲を、録音を聴きながら鑑賞した。
➀かんなの歌 Hobellied [Raimund作詞/Krenzar作曲]
②おいらが死んだら Wann I amo stiab [作者不詳]
③まったくワインはいいもんさ ja, ja, der Wein ist gut! [Gribitz作詞/Strecker作曲]
④ウィーン、わが夢の町 Wien du Stadt meiner Träume [Sieczinsky作詞・作曲]
⑤辻馬車の御者の歌 Wiener Fiakerlied [Pick作詞・作曲](映像付き)


<諸報告>
- 2026年度最少開講人数に達しなかった選択クラスについて
- 最高学部の2026年度科目聴講のご案内
- 感謝会の係から
- 10周年記念募金の係から
午前の部終了後、記念講堂の椅子に座ったまま、体操クラスの渡邉先生の指示に従って生活体操を行う。
<昼食>
昼食は、最高学部の食堂で手作りの昼食をいただく。メニューは、小豆玄米ご飯
ぎせい豆腐、茎わかめとかにかまの和え物、白いんげん豆の甘煮。
<修業式>
13時30分より、2025年度修業式が行われた。
はじめに、石川リーダーから、LA生の前向きな姿勢に励まされ、支えられた1年であったことを振り返り、10周年を迎える次年度もみんなで力を合わせて一緒に元気に過ごしていきたいとの希望が語られた。
続いて、修業の印「ゆかり証」を代表の各家族長に村山順吉理事長から手渡された。
今年度のLA祭を行う際に中心になって下さった8名の方々を紹介し、皆で感謝の拍手を贈った。
その後、村山順吉理事長から、お祝いの言葉に加えて、「リビングアカデミーは交わりの中で学ぶところに特徴があり、一生の学ぶ学校がここにある」との話があった。最後にリビングアカデミー賛歌を歌い、修業式が終了。その後、集合写真を撮影した。

<感謝会>
15時から、最高学部食堂にて、LA生有志の呼びかけで感謝会が開催された。
出席してくださった講師の方々からこの1年を振り返り、また来年度を前にしての思いを話していただいた。またコーラスクラスによる合唱も披露された。
準備をしていただいたお菓子とお茶をいただきながら、テーブルごとに1年を振り返り歓談の時を挟んで、最後に、講師の方々、リビングアカデミースタッフに、1年の感謝をこめて花束とアート&クラフトグループ作成の手作りカードが贈られた。
16時30分終了した。
















