7月11日(土)「みんなの日」/「みんなの日」の様子 - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

7月11日(土)「みんなの日」/「みんなの日」の様子 - 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上【一貫教育の自由学園】

「みんなの日」の様子

7月11日(土)「みんなの日」

2026年8月4日

7月11日(土)は記念講堂で7月の「みんなの日」が行われ、LA生110名が参加した。

はじめに、石川リーダーの司会で礼拝が行われ、讃美歌461番「主われをあいす」を賛美した。  

<「忘れられない人々」7期生・鷲見喜久子さん>

「みんなの日」恒例の「忘れられない人々」は、7期生の鷲見喜久子さんが高齢者の見守りボランティアをしている時に出会ったAさんについてお話された。

かつて高齢者の見守りボランティアをしていた時のこと。ボランティアを通していろいろな出会いがあり、その方の生き方に感心したりビックルしたり、そこには生きた勉強があった。その中でいつも玄関周りをきれいにされ、花が生けてあった素敵なAさんのご家庭との出会いがあった。ご主人が亡くなりはじめて家にあげていただくと、テーブルの上に羽仁もと子著作集『思想しつつ生活しつつ』『友への手紙』が置かれていた。「これは友達からいただいたもので、読んでいくうちにだんだんわかるようになって、実践するようにしてきた」とのお話を伺った。本の力の凄さ、本をしっかり読んで実践しておられる姿が強く印象に残った。記念講堂に飾られている羽仁夫妻のお写真を見るたびにAさんのことを思い出す。

<教養講座『認知症を知り、治療、予防しましょう』羽生春夫氏>要約

今年度3回目の教養講座は、総合東京病院認知症疾患研究センター長・東京医科大学名誉教授の羽生春夫氏が『認知症を知り、治療、予防しましょう』と題して、お話をされた。

高齢者医療の最近の話題として、認知症を中心に、診断・治療・予防、さらには高齢者の健康寿命延伸について解説する。

認知症と見分けるべき病気

高齢者の物忘れや歩行障害は、すべて認知症によるものではない。パーキンソン病では小刻み歩行や動作緩慢が特徴となるほか、正常圧水頭症では脳脊髄液の循環異常によって認知機能低下、歩行障害、尿失禁が生じる。また、慢性硬膜下血腫では頭部外傷後に血腫が脳を圧迫し、認知症に似た症状が現れることがある。これらは手術によって改善が期待できるため、「認知症だから仕方がない」と決めつけず、適切な診断を受けることが重要である。

アルツハイマー病の特徴と診断

認知症とは症状の総称名であり、アルツハイマー病はその代表的な原因疾患である。症状は中核症状と周辺症状に分けられ、中核症状には記憶障害、判断力や実行機能の低下、着衣や家事などの日常動作の障害、見当識障害などが含まれる。一方、怒りっぽさや暴言、不安、徘徊などの行動・心理症状も現れる。

アルツハイマー病では、脳内にアミロイドβが蓄積し、それを契機としてタウたんぱくが異常化し、神経細胞が死滅していく。最初は海馬領域が障害されるため記憶障害が現れ、その後、病変が脳全体へ広がることで言語障害や判断力低下などが出現していく。

診断では、問診や認知機能検査が重要である。前日の夕食を思い出せるか、曜日が分かるか、1分間で動物の名前をいくつ挙げられるかなどの簡便な検査でも早期発見の手がかりになる。また、MRIや脳血流SPECT、PET、脳脊髄液検査などの画像・生体検査を組み合わせることで、発症前の段階から病気を推定できるようになってきている。

新しい治療薬とMCIへの対応

従来の認知症治療薬は神経伝達物質を補うことで症状を改善する対症療法が中心であり、進行を大きく止めることはできなかった。しかし近年、アミロイドβを除去する抗体薬が登場し、軽度認知障害(MCI)から初期アルツハイマー病を対象として使用され始めている。これらの薬剤は病気の進行を遅らせる効果が期待されており、認知症治療は新たな段階に入った。

そのため、認知症になる前段階であるMCIを早期に発見することがこれまで以上に重要となっている。MCIでは物忘れはあるものの日常生活は自立しており、一部は正常に戻ることもあるが、約3分の1は認知症へ進行するとされる。糖尿病や高血圧などの生活習慣病は進行を促進するため、適切な治療と管理が欠かせない。また、抗体薬には脳浮腫や脳出血などの副作用があるため、MRIによる経過観察を行いながら慎重に使用する必要がある。

認知症予防と健康寿命の延伸

認知症は生活習慣によって発症リスクを下げられる可能性がある。高血圧、糖尿病、脂質異常症などを適切に治療することは、脳血管障害だけでなくアルツハイマー病の発症防止や進行抑制にもつながる。肥満については中年期ではリスクとなる一方、高齢期では低栄養や痩せ過ぎの方が問題となるため、年齢に応じた体重管理が必要である。

運動習慣は特に予防効果が高く、有酸素運動によって海馬の萎縮が抑えられ、長期的にはアミロイドβの蓄積も少なくなることが報告されている。さらに、読書や囲碁・将棋・麻雀などの知的活動、ダンスのように運動とコミュニケーションを兼ね備えた活動も認知症予防に有効である。一方、自転車は転倒による頭部外傷の危険が高いため、高齢者では注意が必要である。

フレイル対策と今後への期待

近年は、認知症だけでなく「フレイル(虚弱)」への対策も重視されている。筋力や体力の低下は転倒や骨折、寝たきりにつながるため、十分な栄養摂取と継続的な筋力トレーニングが重要である。特に高齢者はつま先を上げて歩くことを意識し、転倒しにくい靴や靴下を利用することも有効とされる。

また、高齢者の身体機能や知的機能は以前より若返っており、高齢者の定義そのものを見直す議論も進められている。さらに、若い血液中に含まれる「若返り因子」の研究も進展し、老化制御への期待が高まっている。

終わりに

日頃から物忘れの変化に注意し、異常を感じたら早めにかかりつけ医や専門医へ相談すること、生活習慣病を適切に管理し、運動や知的活動を楽しみながら健康を維持することが認知症予防につながることを強調したい。そして、認知症治療薬は急速に進歩しており、「もう少しの間、認知症にならずに待っていてほしい」。

教養講座終了後、LA賛歌を皆で歌った。

<諸報告>

①LA創設10周年募金の状況報告

②暑さ指数と暑さ対策について

③LA祭について

④体操会参加について

報告後、初等部食堂前の芝生でLAスタッフの号令により、生活体操で体をほぐした。

<昼食> 

昼食は、初等部食堂で家族ごとにいただく。

メニューは、人参ライス、鶏のマヨネーズ焼き、マッシュルーム、グリーンサラダ(キャベツ・かぶ・きゅうり)、ベイクドポテト、ミニトマト。ベイクドポテトのジャガイモは、土の会の生産です。

<午後の集い>

午後1時30分から、記念講堂で11期生3名の自己紹介。

午後2時から3時半までは、東久留米市中部地域包括支援センターと西東京緑町地域包括支援センターの方々に認知症サポート講習をしていただく。午前にあった講演のお話と合わせて、よく理解することができたように思う。

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