リビングアカデミーの学生が全員揃うのは月に一度の「みんなの日」。
一日は学生のスピーチ「忘れられない人々」で始まる。12月14日は在校4年目の村上真由美さんが、高校の国語教師であったK先生について語った。先生の影響で「言葉」に関心をもち、興味は古典から外国語へと広がった。小学校の教師となった後、先生のアドバイスで外国人子女教育に目を向け、やがて日本語指導員の道が拓けた。
午前中は教養講座。今回の講師は東京農工大名誉教授 生原喜久雄先生
「木・虫・鳥・土―生きものたちのつながり」をテーマに身振り手振りをまじえた楽しい話をお聞きした。
「自然への興味をもう1段レベルアップして欲しい」「眺めるだけでなく花の中を開けてみて欲しい。長い年月をかけて作った受粉のシステムに私はいつも興奮する」と先生の熱い想いが学生に伝わる。「一本の木が1日20キロもの水蒸気を出す理由は?」など幾つかの宿題もいただいた。今日から木や花を見る目が変わりそうだ。(小林伸江)