ビーフの赤ワイン煮をはじめ、色とりどりの料理がワンプレートに盛られた豪華なランチ。12月19日に女子部食堂で開かれたクリスマス午餐会にお招きを受け、リビングアカデミー(LA)から中村リーダー、田中副委員長と共に出席した。
カブ、ダイコン、ニンジン、ビーツ、ホウレンソウ、コマツナ・ これらの野菜はすべて女子部の学生が畑で生産したもの。自前の素材をプロの指導の下で700人分のフランス料理に仕上げた。料理とケーキは女子部、スープは男子部の学生が担当、初めて同じ台所で一緒に作ったという。
LAでも自主グループ「土の会」が新天地で野菜を育て、選択クラスではプロの先生からイタリア料理を学ぶ。自由学園流の「食」の学びは、若い学生からシニアまで一貫している。
「料理の向こう側が見える」。そう表現したのはゲストを代表してスピーチした西日本新聞のジャーナリスト。朝から学生の調理の様子を取材してきて、「素材の生産者の苦労を共感できる人を育てている」と印象を語った。
最後に各部がそろって取り組んできたクリスマス献金の報告があり、LAで集めた金額も報告された。内外のさまざまな施設などに贈られるという。
LAの学生も自由学園という大家族の一員であり、年長のわれわれに対する期待も年々高まっていると強く感じるひとときだった。(協力委員会委員長・鈴木健司)