楽しい催しは、これで終わりません。まだまだ続きます。第1会場と第2会場の展示物を片づけた後は、自由学園の地域交流施設“しののめ茶寮”に「LAサロン」を開きました。「時間があって体力の残っている人は、乾いたのどを潤しに立ち寄ってください」という触れ込みでしたが、集まったのは70人以上。ワイワイガヤガヤと、椅子をあちこちから運び入れるほどの盛況でした。
協力委員会や有志の仲間が提供してくれたパウンドケーキとチョコ・ブラウニーを食べながら、お茶やコーヒーを飲む人。もう夕方なので、LA学生がサーブする生ビールやワインを手にしながら、「土の会」提供の茄子や枝豆をつまむ人。みんなそれぞれ好きなものを取りながら、楽しいおしゃべりに時間を忘れました。
会の終わりの方で、今年LAに入学した学生諸君から、LA祭の感想を聞くことにしました。「最初は何をやればよいのか分からなかったが、夢中でやっているうちに、気が付くと仲間ができて一緒にやっていた」、「LA祭の準備の中で、お互い急に打ち解けた気がする」、「この年齢になって、こんなにワクワクする経験ができるとは思わなかった」といった声が出ていました。そうなんです。LAに入って3年目や2年目の学生諸君も、こうした経験を通じて、仲間を作り、いろいろな催し物のやり方を覚えてきたのです。「入学して早々、何でこんな訳の分からないことをしなくてはならないんだという反発もあったが、今は本当にLA祭があってよかったと思っている。来年もぜひ開催して欲しい。」という声もありました。チームワークとみんなの力、これを引き出したのは、自由学園の「自治」の精神だったと思います。