昨晩、NPO法人日本トイレ研究所と山はみんなの宝クラブが共催した、『災害時のペット問題と東西文化の違い』というテーマの勉強会へ参加してきた。講師は、環境省自然環境局動物愛護管理室 室長の則久雅司氏が務めた。日本トイレ研究所は、トイレにまつわる様々テーマを扱っており、災害時のトイレ問題にも積極的に関わっている(山はみんなの宝クラブとは山岳トイレで連携)。
さて、自由学園は、東久留米市の「指定緊急避難場所」と「指定避難所」となっているため、災害時のペット対応は大きな課題の一つでもある。今回の勉強会で印象に残ったのは、「ペットは飼い主と一緒に同行避難させなければならない。それはペットを守るというよりも、避難者の命を守るという点でそうしなければならない。ペットが唯一の”家族”という方にとっては、そのことは更に重要な問題になる。」という則久氏のご指摘だった。もちろんそこには、災害の影響によってペットを放浪動物にしないという狙いもあるが、もっとそれ以前に、日常からの適正飼育というハードルをクリアーする必要もある。
今年度、東久留米市防災防犯課は、防災力向上のテーマの一つに「ペット問題」を取り上げており、別の勉強会には課長ともご一緒した。引き続き行政や関係自治会とも情報共有しながら、ペットも共存する避難所運営の在り方を模索してゆきたい。
危機管理本部 蓑田圭二