埼玉県飯能市に位置する自由学園名栗植林地(分収林)では,飯能市,西川広域森林組合と自由学園の3者間で締結した「水源地域の森づくり事業実施に係る協定書」に基づき,埼玉県の「水源地域の森づくり事業」の一環で,効率的な間伐作業のため現在全長約1kmの森林作業道の開設工事が進められています.
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工事は当初昨年12月中旬の着工を予定していましたが,種々の調整により1月13日に着工されました.道路線形に沿って支障する樹木を伐採した後,重機により斜面を切り土・盛り土し幅員2.5m程度の道が付けられています.着工から1週間を経て工程の半分程まで到達しました.
整備される作業道はあくまで林業機械(履帯式の重機等)の通行を想定したもので,一般の乗用車等の乗り入れは難しい状況ですが,従来の登山道に比べ通路としての利便性は格段に向上します.開設後には飯能市と自由学園双方で様々な林内環境の活用を検討していく計画で,今後の作業道の維持・管理についても協議を続けています.
開設工事は1月末を目処に完了する見込みで,引き続きと同事業における3haの間伐作業へ移行します.
文・写真:吉川慎平(最高学部・環境文化創造センター)