埼玉県飯能市に位置する自由学園名栗植林地(分収林)では,飯能市,西川広域森林組合と自由学園の3者間で締結した「水源地域の森づくり事業実施に係る協定書」に基づき,埼玉県の「水源地域の森づくり事業」の一環で進められていた,効率的な間伐作業のため全長約1kmの森林作業道の開設工事がこの程完了しました.
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工事は1月13日に起点の正丸峠から着工されました.道路線形に沿って支障をきたす樹木を伐採した後,重機により斜面を切り土・盛り土をして幅員2.5m程度の道が付けられて行きました.場所によって地質が異なり,特に植林地内は岩石が多く,開削には時間を要しました.2月5日までに終点の尾根付近まで到達し,開設工事は無事完了しました.
引き続きと同事業における3haの間伐作業へと移行しており,作業道を利用して搬入された高性能林業機械によって,着々と作業が進められています.また間伐された丸太は作業道を利用して,植林地から正丸峠へと履帯式運搬車で搬出され始めています.
今回の間伐作業は3月に完了する予定です.



文・写真:吉川慎平(最高学部・環境文化創造センター)