終業式前日の学部棟。日常的なことではありますが、淡々と掃除に取り組む学生の姿に心を動かされました。そして創立者の言葉の数々を思い出しました。
「掃除は実に学園教育の入門である。清潔を愛する心と、これに伴っ て、勤労を楽しむ習慣を身につけることから、より高い教育の段階にのぼってゆくのである。
・・・ここは自分の住家であると共に、神の宮、神の庭の一部分である。・・・そこに社会的、世界的、宇宙的の深い意味がある。」
「皆さんは 新しい人になりたいと思うけれども 新しい人になるにはなかなかめんどうがいる。・・・きたなくなったらだれがお掃除をする? ・・・自分のよごしたところは自分で掃除をすると人間の中に階級が出来ない。よごした人があれば自分がその人は掃除する。この学校はそういうことでほかの学校とちがったところがありますよ 。」
「自治自治ということはやかましく言うが つまりこれはいわゆる民主主義のもとだ。どうしても 一人が一人を治めることの出来ない人間をいくら集めても民主主義政治 も行えないし社会も出来ない。・・・事は平和問題に関係している。・・・こういうところから現在の世界の平和が来る。」
学生の姿に、生活を土台とする自由学園教育の真髄を感じ、とてもうれしい2023年の締めくくりになりました。
また農芸グループの学生が今年最後となる新天地のお花と中等科生が育てた野菜を届けてくれました。感謝です。
今年も皆さまに大きなお支えいただきましたこと、心より感謝を申し上げます。
高橋和也Facebook 2023年12月31日