「新年礼拝メッセージ①」/前学園長ブログ - 一貫教育の【自由学園】/ 幼稚園・小学校・中学・高校・大学部・45歳以上

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前学園長ブログ

「新年礼拝メッセージ①」

2024年1月10日

「わたしの目にあなたは価高く、貴く、わたしはあなたを愛しあなたの身代わりとして人を与え国々をあなたの魂の代わりとする。」
イザヤ書43章4節

新年おめでとうございます。

新年礼拝でお話ししたメッセージの前半です。
「わたしの目にあなたは価高く、貴く、わたしはあなたを愛している」。

神様からのこの素晴らしいメッセージを新年に心に留めたいと思っています。

人間的な様々な評価や比較の中で生きている私たち。他者からの評価だけではなく、自分で自分を評価し、自己否定の思いに沈むこともよくあることです。

しかし聖書の示す神さまは「わたしの目にあなたは価高く、貴く、わたしはあなたを愛している」と私たちに語りかけます。

私たちも愛を伝えるために贈物をしますが、神様がこの大きな愛を示すために贈って下さった贈物は御子イエスでした。

イエス・キリストを神の子として信じ受け入れるということは、この神の愛を受け入れるということだと思います。

言い換えれば、神の前に私はこの世界にたった一人しかいないかけがえのない存在であるというメッセージを受け入れることだと思います。

さらにこのイエスは、私たち人間と神との関係を革命的に転換されました。イエスは神を「父」と呼びなさいと教えたのです。

キリスト教とは、イエスによって示された神を「神」として、聖書が示す約束を神との約束と信じて、その中にほんとうの真理がある信じて生きていこうという立場です。

イエスの示す神を神とし、イエスを神の子と信じるということは、私たちは皆、神の子であるということを信じるということです。

ガラテヤの信徒への手紙3章26節には「あなたがたは皆、信仰により、キリスト・イエスに結ばれて神の子なのです。 」とあります。

羽仁もと子先生も「太陽は一つ」という文章の中で、私たちはみな神様の子どもであり、その貴い生命が一人一人の魂の奥底に与えられている、と書かれています。

自己肯定感が低いと指摘される日本の子どもたちですが、実は日本社会においては子どもたち以前に、私たち大人が深く自己肯定感、基本的自尊感情を喪失しているのではないかと思います。

神学者のナウエンは、権力や地位、名声は人生を狂わせる「罠」であるが、もっとも恐ろしい「罠」は「自己嫌悪」であると述べています。

まず、自分自身が今この自分のままで、神の前で尊いものであることを、安心と信頼を持って受け止めることが大切なのではないでしょうか。

わたしの目にあなたは価高く、貴い。わたしはあなたを愛している。

これが聖書の中で最も大切な神様からのメッセージだと思います。このメッセージをしっかり受け止めたいと思います。

高橋和也Facebook 2024年1月1日

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